1998年、グァバの研究を開始してから6年後にいよいよ発売となった「蕃爽麗茶」。しかし、最初の売れ行きは好調とは言えませんでした。「糖の吸収をおだやかにする」機能性というところでは自信を持っていたのですが、それを商品の広告やパッケージできちんと伝えられなかったというのがネックでした。
実は、蕃爽麗茶の開発と平行して、私たちは「特定保健用食品(略称:特保/トクホ)」の承認を得る準備も始めていました。「特定保健用食品」とは、1991年に発足した国が食品に健康表示(健康への効用をしめす表現)を許可する制度です。
逆に、この許可がなければ食品の機能をうたうことができません。そこで、まずは「糖の吸収をおだやかにする」ことを証明するために、社内のボランティアを募り、臨床試験を始めました。

これまで一般的だった臨床試験の方法は、ブドウ糖をそのまま摂るか、米飯を中心におかずも一緒に食べ、血糖値を図るというやりかたでした。けれども、まさか毎日の生活でブドウ糖を直接食べるわけではありませんし、かといっておかずも一緒に食べてしまうと、本来の「糖の吸収」を正確に測定できなくなる可能性があります。そのため、臨床試験では米飯を食べた際の血糖値を測定する方法をとりました。
これは、ヤクルトが初めて行った方法でしたが、今では同じような特保申請の場合、この方法が一般的になったんですよ。
実際、40歳以上の中高年で、BMI(体格指数)が22以上の「やや肥満気味」とされる19人を対象にした臨床試験では、米飯とともに白湯を飲んだ場合と比べて、蕃爽麗茶を飲んだほうが30分、90分、120分後の血糖値が明らかに低くなったのです。(下図参照)
糖の吸収がおだやかになるということは、急激に糖が吸収されない、つまり、血糖値がピンポイントで急激にあがらないことになります。

ヒトでの効果は証明できたものの、特保の承認申請までにはまだ長い道のりがありました。蕃爽麗茶を飲み続けても低血糖を起こさないかなど、安全性試験や保存試験の必要があったからです。まだ有効成分のグァバ葉ポリフェノールに関しては前例がなかったこともあり、厚生労働省とのやり取りの中で、検証すべき試験をひとつひとつクリアしていきました。
こういったやりとりを経て、蕃爽麗茶は2000年に特保を取得し、「食後の血糖値が気になる方に」と表記ができるようになりました。
すると、それまでおもわしくなかった商品の売れ行きが、半年ほどで素材の確保も難しくなるほどの好調ぶりに急展開したのです。一度は商品の扱いを中止した店舗からも、再度商品をおかせてほしいと連絡があったり、ヤクルトレディが自信を持ってすすめてくれたり、さらに効果を実感したお客さまから口コミで広がったり……。すると、不安視されていた味についても、より機能性を感じられる味として定着していったのです。

様々な臨床の実証によって、「蕃爽麗茶」は平成12年3月に、厚生労働省から「特定保健用食品」(厚生労働省が保健の用途・効果を具体的に表現することを許可した食品)として認められました。
「蕃爽麗茶」の表示内容は、以下のとおりです。
・許可表示
グァバ葉ポリフェノールの働きで、糖の吸収をおだやかにするので、食後の血糖値が気になる方に適した飲料です。
・摂取目安量
お食事ごとに1本(缶・紙容器は1本、ペットボトルは200ml)を目安にお飲みください。
・成分分析表
190g缶(1本 190gあたり)
熱量0kcl たんぱく質0g 脂質0g 糖質0g ナトリウム16mg グァバ葉ポリフェノール70mg以上
200ml紙容器(1個 200mlあたり)
熱量0kcl たんぱく質0g 脂質 糖質 ナトリウム17mg グァバ葉ポリフェノール70mg以上
400ml・500ml・1000ml・2000ml・ペットボトル(100mlあたり)
熱量0kcl たんぱく質0g 脂質 糖質 ナトリウム9mg グァバ葉ポリフェノール35mg以上
・摂取上の注意
多量に摂取することにより、疾病が治癒するものではありません。なお、糖尿病の治療を受けている方や糖尿病の疑いのある方は、医師などの専門家にご相談のうえご使用ください。











