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主なQ&A

  • Q 今回単体の営業利益を32億円下方修正しましたが、その要因を教えてください。計画と比較して何が利益減少要因なっているか説明して下さい。

    通期で比較しますと、原価では原材料の高騰、仕入れ商品の値上げ、減価償却の増加を含め、約20億円増加しています。また経費では、ソフールLCSの販売促進費や医薬品の国内販売強化の為の費用や運送費の増加も含めて、当初計画より15億円ほどの費用の増加となりました。この結果、計画と比べ、30億円強の減益となりました。
  • Q 海外カンプトの特許が来年切れます。そのことによってファイザーとの販売契約も切れるのでしょうか。

    現在、カンプトの日本以外の取り扱いについては、ファイザー社1社だけになっています。ファイザー社とは、独占期間が切れた以降についても、当社から供給を受けるという契約を結んでいます。
  • Q 海外事業の為替の影響をエリア別に、営業利益段階で教えてください。また、販売促進費が40億増えますが、上期、通期でどのように増えるのか詳細を教えてください。

    為替の影響については、全体の営業利益ベースで見て影響は余り出ていません。中間期は4億程度、通期でも4~5億円程度です。従って、エリア別での影響は更に小さなものです。
    今期の海外の販売促進費については、イタリア、アメリカ、中国で増えることを説明しました。半期を終えた時点で、イタリアは約17億円の予算の約半分を消化しています。アメリカは進出が計画よりも遅れたため、上半期は余り使っていません。通期でも約10億円程度となると見込んでいます。中国については、約10億円の予算でしたが、上半期には3億円程度となっています。全体としてはほぼ計画どおりです。
  • Q 単体のコストの詳細が今回より開示されなくなり、上期との比較が出来ないので質問させてください。販管費は前年比で約44億円位増えています。期初計画では29億円増だったので、約15億円上乗せになっています。当初の今期販管費のポイントは、研究調査費は24億円増、販促費は4億円減だったと思いますが、この辺りがどのように修正されたのですか。コストアップの要因を教えてください。

    当初計画のとおり、調査研究費は約24億円の増加を見込んでいます。内訳は、サトラプラチンの12億円以外に乳製品の国内外での調査研究費が該当します。
    今回、費用が増加した原因については、工場再編が前倒しに実行された結果、運送費が5億円程度、減価償却費等も5億円程度、販売促進費では菌の訴求あるいはLCS100の販売促進を行う計画の為に、4億円といった内容になります。
  • Q エルプラットの売上の期初予想は185億円でしたが、202億円に増加しています。上方修正した要因と来期の月次ベースの売上がどのようになっていくかを教えてください。また、薬価の影響はどのように考えていますか。

    FOLFOXという世界の大腸がんの標準治療が、より速やかに広く受け入れられた結果、当初計画した売上高を、今回上方修正しました。来期については売上が伸びない要因も考えられますので、今期並あるいは微増と考えています。
    薬価の再算定という制度があり、前回は2%程度でしたが、今回は15%引き下げられる可能性があります。しかし、この再算定が適用されるかどうかは、まだ判りません。
  • Q アジア・オセアニアの売上を、期初予想より上方修正していますが、要因は何ですか。

    中国での、販売本数が順調に増えています。この要因は、宅配でのYL数が広州,上海,北京の各地域でいずれも増えてきているからです。具体的には、9月末には全体で639名のYLでしたが、10月末には710名と70名増えています。各エリア毎では、広州は538名から573名、上海は87名から101名、北京はまだ開始して間もない為、36名ですが、センターの拡充を進めています。中国では店頭でも販売本数は増えていますし、このようにYLの数が増えて売上数量も伸びていることが今回上方修正した主な要因です。また、中国以外についても、香港やシンガポールも好調です。
  • Q 国内の乳製品事業は、原材料の高騰の影響で減益になっています。一方、海外の乳製品事業については、原材料価格は内外価格差が無くなり、高騰しているにもかかわらず、増額修正しています。国内と海外では原価構造に違いがあるのでしょうか。

    海外においても多少割安に仕入れているとはいえ、原材料は高騰しています。ご質問に対して判りやすく説明すると、海外の工場全体での製造原価は、昨年に比べ122%増えていますが、その80%強は、販売数量の増加によるものです。原材料については、増加金額の構成比では24%程度になりますが、一方では製造経費などを削減していることから、製造原価としての上昇分は前年に比べ3%位程度となっています。
  • Q 腸内フローラ解析システム(イフ・スキャン)について、ダノン社と共有した理由と将来的な目標について教えてください。

    イフ・スキャンというシステムは、培養法ではなく腸内フローラを自動的に分析するという画期的なシステムです。ダノン社は、研究に関して国際的なネットワークを持っていることから、この分析方法をダノン社と共にグローバルスタンダードとして確立するというのが目的です。将来的には、この分析方法が腸内フローラの変化などいろいろな研究を進めていくうえでグローバルスタンダードになっていくことを期待しています。
  • Q ダノンと共同で研究する事によって、ゆくゆくはグローバルにどの国でも標準とされる「ヘルスクレーム(特保)」の確立を考えているのでしょうか。現状では、国によりヘルスクレームがついていたりいなかったりしますが、将来的に共通のヘルスクレームが用いられるのはいつごろでしょうか。

    プロバイオティクスという言葉は、我々がヨーロッパに進出してからひとつの言葉になったものですが、現在は、乳製品に限らずいろいろな商品に使われています。日本では特保が確立していますが、欧米におけるヘルスクレームについては、現在その法制化がすすめられている最中です。各国での法制化の時期は判りませんが、我々はこれまでプロバイオティクスについて長年研究を行い、研究の裏付けデータも保有していますので、各国でのヘルスクレームには対応することができると考えています。
  • Q 足元は減額修正しましたが、来期はどのように推移するのでしょうか。急速に利益が回復しますか。それとも来期はまだ収益の改善は見込めないのでしょうか。

    来年は良い結果が出ると思いますし、そうしなければならないと考えています。先日ヤクルト国際大会を開催し、改めてYLの持つパワーを肌で感じてきました。そのパワーを持つ人たちを、どのように活かしていくのかが、我々に求められるノウハウです。YLさんのパワーを高めていけば、売上も収益も上がって来ると考えています。但し、一点残念なことは、YLに対して労働に見合う収益をあげていないということです。その結果、人が集まらない、定着しない、等という事が起こっているということです。自分の身を少し削ってでも、働く人の立場にたって、適正なる労働分配をしていくという姿勢を打ち出し、実際にやって見せれば、かなりのパワーがあがってきます。そして、このことは相乗効果を生み出しますので、大きな成果を生み出していきます。絶対に良い報告へ向いていくと自分では自信を持っています。
  • Q 国内のジュース・清涼飲料は利益に貢献できていませんが、中長期的にどのように展開するか教えてください。

    現在ジュース・清涼飲料の販売経路は、YLを通じた宅配組織と店頭を中心とした直販組織に2分されています。今後は、健康機能性飲料といわれる蕃爽麗茶やタフマン、ビネガー類については宅配組織、嗜好性の高いジュース類、ブリックコーヒー、キリンとの提携商品については直販組織を中心に販売の住み分けをしたいと思います。同時に、宅配については商品を絞ってYLが取り扱いやすくしていきたいと考えています。一方、店頭並びに自動販売機も含め直販組織については、ある程度の期間にある程度の売上がないと棚落ちさせられてしまう為、多岐多様の商品をできるだけ扱う準備をしていきます。
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