研究の原点 代田 稔 物語 誰もが健康を手に入れられるように

すべては一人の少年の願いからはじまった

医学博士 代田 稔(しろた みのる)1899-1982 代田 稔(しろた みのる) すべては彼の少年時代の決意からはじまります。1900年頃の日本はまだ衛生環境が悪く、確かな治療法もなかったため、感染症で命を落とす子どもたちが大勢いました。そんな現実に胸を痛めていた代田 稔は病気になってから治療するよりも病気にかかりにくい体をつくることで人々を助けたいという想いを胸に、医学の道を志し青年時代の代田は、京都帝国大学医学部(現在の京都大学)に進学しました。

健康に役立ついい菌を探して

医学博士となった代田はあることに気づきました 病原菌が暴れるのは腸、人が栄養素を吸収するのも腸。腸が健康になってこそ人は健康になれる そのために「菌を菌で制する」ことはできないかと、腸内の善玉菌のひとつ「乳酸菌」に着目して研究に取り組みはじめました。

選ばれたのは「負けない」乳酸菌

胃液や胆汁に負けず、腸まで生きてとどいて病原菌を抑えこむことができる菌を見つけるため、代田は、何年もかけて約100種類の菌をくわしく調べあげました。その結果、「L.カゼイ菌」という乳酸菌が最も有望であることを発見しました。さらに、その菌がより多く生きたまま腸内に届くように、「人工胃液」を使って少しずつ鍛えていきました。そして、研究をはじめてからおよそ9年、ついに胃液や胆汁にも負けない乳酸菌の開発に成功します。この乳酸菌は、代田の名前をとって、後に「乳酸菌 シロタ株」※と命名されました。※現在の正式名称はL.カゼイ YIT 9029(シロタ株)

誰もが“健康”を手に入れられるように

このおなかにいい乳酸菌を、毎日手軽にとれるように、代田は医薬品ではなく「飲み物」という方法を選びました。「誰もが願う“健康”を、誰もが手に入れられるように」現在、ヤクルト中央研究所では、代田の考えを受け継ぎ「一人でも多くの人に健康を」という想いから、乳酸菌 シロタ株の働きを日々研究し続けています。