Stress magazine

2015.3「R25~僕らのストレス白書~」

ストレス相関にみる職場の人間関係

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まもなく4月、新年度だ。新入社員が入社する、上司が変わるなど、職場環境に変化が生まれるこの季節は、気分をリフレッシュさせてくれる半面、ストレスを感じやすくもある。上司にしても部下にしても、一緒に仕事をするならソリのあうタイプなら良いのだが、働く会社は選べても、働く相手は選べないから難しい。

各世代のストレス要因となる世代を調べると…

誰しも会社のなかに一人や二人、苦手な人物がいるだろう。上司や部下のような“上下関係”だけならまだしも、仕事の進め方やノリなど、ちょっとした“価値観のズレ” も、長時間同じ空間で働く相手となればキツイ…。個人の性格によるところもあるだろうが、様々な年代がひとつ屋根の下で働く会社、やはり年代差が価値観のズレを生み、ストレスにつながっているのではないだろうか?

そこで、自分にとって、もっともストレスの原因になっているのは、どの世代に多いと感じるか? 全国の20~50代の男性ビジネスパーソン200人(各世代50人)にアンケート調査(R25調べ)を実施。その本音を聞いてみると、各世代のワースト3は、以下のような結果となった。


Q.あなたにとってもっともストレスの原因となっている世代は、しいていえば以下のうちどの世代ですか?(単一回答)


【20代の回答】1位:40代(34.0%)、2位:20代(30.0%)、3位:30代・50代(18.0%同率)

【30代の回答】1位:30・40代(34.0%同率)、3位:50代(24.0%)

【40代の回答】1位:40代(44.0%)、2位:50代(30.0%)、3位:20代(14.0%)

【50代の回答】1位:50代(48.0%)、2位:40代(32.0%)、3位:30代(18.0%)

矢印の色が赤に近づくほど、ストレスの度合いが強い。矢印が集まるところがストレスの発生源。40代に集中しているのがわかる

若い世代は上司世代を、上司世代は若い世代を…と、なるかと思いきや結果は意外。各世代共通して、“ストレスの原因は同世代”と感じているビジネスパーソンが多いようだ。ノリや価値観がもっとも合いそうな同世代は、何かと比べられることも多く、出世競争のライバル。穏やかな人間関係でいることはできない事情があるのかもしれない。また、同世代間はコミュニケーションに遠慮がなくなるため、感情もぶつかりやすいのかも…。


その他、いずれの世代からも高い数値となっているのが40代。上司世代である50代からは高いノルマを課せられ、部下世代からは突き上げをくらう…。この世代には中間管理職が多く、立場上どうしても敵視されやすいという事情もありそうだ。


ちなみに、ストレスを感じる内容は具体的にどんなものかも聞いてみた。その結果、「指示、命令のあいまいさ」、「仕事への責任感や当事者意識の低さ」が38.0%で同率1位。以下、「言葉遣い、態度やマナーの悪さ」30.0%、「コミュニケーションの少なさ」23.0%、「連絡や報告がおろそか」19.0%、「仕事のスピードの遅さ」17.5%と続く。


世代別にみると、「指示、命令のあいまいさ」は20~40代まで共通して1位、「仕事への責任感や当事者意識の低さ」は30代以外の世代が1位となっている。前問結果では、同世代がもっともストレス原因となっていた。ひょっとすると、同世代の起こしたミスやトラブルなどによるシワ寄せが、大きなストレスになっているのかもしれない。「言葉遣い、態度やマナーの悪さ」は、各世代共通して高ポイントをマークしている。普段の心掛け次第で変えられるものだけに、思い当たる人はすぐに直したほうが良さそうだ。


各世代それぞれに、実に多くのストレスを抱えていることがわかったが、会社の人間関係を変えることは難しい。


現代ビジネスパーソンは、ストレスを避けて通ることはできない。ならば、適度な運動やアイテムを利用して、気分転換を。ストレスのさらなる拡散を防ぎたいものだ。


※R25の記事を一部改訂して掲載しています。

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