腸は食べ物を消化・吸収し、不要なものを便として排泄する働きがあります。したがって、日々、健康に過ごすためには腸が正常に機能してくれることが必要ですが、最近は腸にトラブルを抱えている人がとても増えています。その代表的なものは大腸がんで、死亡者数は年々増加しており、特に女性では2003年以降はがんによる死因のトップになっています。また、近年では炎症性腸疾患(主として潰瘍性大腸炎、クローン病)も増加の一途をたどっています。炎症性腸疾患は長期におよぶと大腸がんの発症リスクが高くなることが知られています。
本レポートでは、患者数が急増している潰瘍性大腸炎に対し、ビフィズス菌B.ブレーベ・ヤクルト株の摂取による症状の軽減効果について紹介します。
1. 潰瘍性大腸炎とは
2. ビフィズス菌B.ブレーベ・ヤクルト株とガラクトオリゴ糖の併用による潰瘍性大腸炎の抑制効果