腸には、数百種類、100兆個もの細菌がすみついているといわれています。そして、健康を保つには、その中の有用菌と言われる乳酸菌やビフィズス菌などを優勢にしておくことが重要と考えられています。近年、腸内細菌と免疫系との関係が注目されていますが、その理由は、両者の間には密接なかかわりがあるからです。
そこで、腸内細菌のバランス改善作用(有用菌を優勢にすること)と免疫調整作用を持つ食品を積極的に摂取するべきとする考え方が広がってきました。その有力候補が人の健康に役立つ生きた微生物、プロバイオティクスの利用なのです。
本レポートでは健康維持に重要な免疫とその調節に深くかかわるプロバイオティクスの働きについて紹介します。
1. 腸に備わるバリア機能
2. 疾病予防におけるNK細胞のかかわり
3. 乳酸菌 シロタ株によるNK活性回復効果