特集3 環境

インドネシアヤクルトにおける植樹活動

ヤクルトグループは「乳酸菌」という自然の恵みを利用して商品を生産しており、生物多様性の保全は重要課題の一つであると認識しています。「ヤクルト サステナブル・エコロジー2020」においても、持続可能な社会の形成のために「生物多様性の保全と活用」を推進することを掲げています。本社、工場、国内外グループ会社での取り組みをご紹介します。

「子供の森」に携わる子どもたちがヤクルト本社を訪問

現地における「子供の森」計画の活動風景

生物多様性とは、生物の多様な個性とつながりを指します。私たちの暮らしは、食料や水、気候の安定など、多様な生物が関わりあう生態系からの恵み(生態系サービス)によって支えられています。しかし、人類の活動が原因となり、数多くの生物が絶滅の危機に瀕し、生態系のバランスが崩れてきていると言われており、政府・企業・個人それぞれが生物多様性を意識し行動していくことが求められています。

ヤクルトグループでは1994年度から、環境省の定める「環境月間」に合わせた全従事者向けの「ヤクルトCSRキャンペーン」を実施しています。2017年度には、UNDB-J※が呼びかける「MY行動宣言」に連動し、これを実施しました。

この「MY行動宣言」は、一人ひとりが生物多様性との関わりを日常の暮らしの中でとらえ、実感し、身近なところから行動することをUNDB-Jが呼びかけているものです。
ヤクルトグループの従事者15,706人が参加し、生物多様性を守るための5つのアクション「たべよう・ふれよう・つたえよう・まもろう・えらぼう」から自分にできることを選んで宣言しました。

さらに、キャンペーンの一環として公益財団法人オイスカの「子供の森」計画へ寄付しました。寄付金は、インドネシア、フィリピン、中国(内モンゴル自治区)の活動に活用されます。

また、国際生物多様性の日に植樹する「グリーンウェイブ2017」にも参加し、ヤクルトグループの13工場と中央研究所のある東京都国立市で23本を植樹しました。

研究所・工場では、工場周辺の緑化活動(クリーン活動)や、地域の景観保護活動を通じて、生物多様性に貢献しています。

中央研究所は「森と水に囲まれた研究所」を目指した施設づくりを推進しています。
2015年には、研究所敷地外周に遊歩道(緑道)を設置しました。旧武蔵野台地の自然林との調和に配慮したこの緑道は、多くの市民の方々に親しまれています。

藤沢市みどり保全課と協力し、さまざまな緑化活動を行っています。毎年秋に開催される「緑と花いっぱい推進の集い」において、緑化に関するポスターや標語を募集したり、苗の配布・緑化活動に取り組んでいる企業への見学等を行うことで、緑豊かな町づくりに貢献しています。

「第69回全国植樹祭ふくしま2018」にヤクルト本社が協賛しました。全国植樹祭は、毎年春に国土緑化推進機構と開催県の共催で開催しているもので、2018年の開催県である福島県は、東日本大震災によって森林を取り巻く環境が大きく変化したため、県民参加の森林づくりを進めています。

2017年10月、福島ヤクルト販売、福島工場、東日本支店、広報室 CSR推進室から総勢23人で、福島県南相馬市において事前植樹を実施し、クロマツの苗木250本を植樹しました。2018年6月の植樹祭当日には、記念式典および植樹活動に3人が参加し、防災林づくりに貢献しました。

福島県南相馬市において事前植樹を実施

中国ヤクルトグループは2015年から、内モンゴル自治区における砂漠環境改善のため、植林公益事業に参加しています。これまでに6,000本を植樹し、平均生存率は70%以上と高い定着率を示しています(NGO調べ)。

今後は毎年2,000本を植樹することを目指します。また、グループ全体の参加意識を高めていくため、2018年からは生産部門、宅配部門、管理部門からの社員参加を促進していく予定です。

砂漠に森をよみがえらせる

インドネシアは世界的にも森林減少が深刻な問題となっています。インドネシアヤクルトのスカブミ工場近隣の国立公園では違法な伐採も影響し、森林の減少により河川の氾濫や土砂災害を起こす危険性が指摘されています。そこで、この地域の緑化に貢献すべく、2015年から植樹活動を行っています。

2017年度は、スカブミ工場周辺の国立公園で活動するNGOに10,000本の苗木を寄贈し、ともに植樹を実施しました。2018年からは活動範囲をモジョコルト工場周辺にも広げる予定です。今後も本活動に多くの社員が参加して、生物多様性の保全に努めるとともに、地域住民とのより深い関係構築にもつなげていきます。

マレーシア「オラウータンの森」保全活動に協賛

マレーシア・ボルネオ島のセメンゴ自然保護区は、絶滅危惧種オランウータンの保護地として世界的に知られています。公益社団法人日本マレーシア協会が同地において2017年にスタートした植樹プロジェクト「オランウータンの森」にヤクルト本社が協賛しました。

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