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細菌、カビ、ウイルス、私たちのまわりの「菌」の世界 - あなたの知らない「菌」の世界!

「細菌」は、私たちの大先輩?!

地球が誕生したのは、46億年ほど前と言われています。小さな生物「細菌」が太古の海に生まれたのが40億〜35億年ほど前。そこからの長い時間、単細胞生物の時代が続きました。
やがて多細胞生物が生まれ、古生代のカンブリア紀(5億4200万年前〜4億8800万年前)の初期には、多種多様な生物が爆発的に生まれ「カンブリア大爆発」とよばれています。そこから植物や昆虫、魚などに進化し、やがて、私たちも生まれたのです。
ちなみに、私たち「ホモ・サピエンス」が生まれたのは、たった20万年ほど前。地球の歴史を1年とすると、12月31日のさらに深夜23時半過ぎです。
つまり、太古の海に生まれてその姿をとどめている細菌は、私たちの大先輩でもあるのです。

そもそも「菌」って何だ?

しかしあらためて、「菌」って何でしょう? 「細菌」という言葉のほかにも、「乳酸菌」「納豆菌」「大腸菌」「腸内細菌」「メタン菌」「酵母菌」「粘菌」「ばい菌」......。「菌」とつくものはたくさんあります。
目に見えないほど小さい生きものを「菌」とくくってしまいがちですが、「カビ」は?? 「ウイルス」は?? そもそも、生物? ナゾは深まるばかりですね。私たちの身の回りの「菌」の世界を、ちょっとのぞいてみましょう。

生物の基本は「細胞」

生物は、目に見えない細菌も、巨大なシロナガスクジラも、すべて細胞でできています。そして生物は、細胞のつくりによって「原核生物」「真核生物」に大きく分けられます。

真核生物:細胞の中に、DNAが膜で包まれた「核」がある。DNAの量が多く、細胞が1つしかない単細胞生物も、多くの細胞をもつ多細胞生物もいる。人を含めた動物、植物やキノコなどは真核生物。
原核生物:細胞の中に「核」がなく、DNAがむき出し。すべて単細胞生物。原核生物には真正細菌(以下、単に「細菌」)と古細菌がいる。

動物細胞のつくり

「菌」は「菌」でも、まったく違う生きもの?!

先に書いたように、生物は大きくわけて原核生物と真核生物に分けられますが、いわゆる「菌」とよばれるものも、この2つのタイプに分けられます。

細菌:原核生物。多くは分裂して増える。「乳酸菌」「納豆菌」「大腸菌」などは細菌のなかま。細菌はもっとも小さな生物。バクテリアともよばれる。
古細菌:原核生物。多くは分裂して増える。細菌と形や名前が似ているけれど、遺伝子や分類が異なる。「メタン菌」などは古細菌のなかま。アーキアともよばれる。
真菌(菌類):真核生物のうち、キノコやカビのこと。多くは胞子で増える。カビは細菌よりも大きい。
酵母菌:真核生物のうちの、キノコやカビなどと同じ「菌類」の一種。多くは分裂で増える。
粘菌:真核生物。ちょっと変わっている生物で、アメーバのように自分で移動する単細胞生物。見た目はカビのようだし、増え方も胞子でカビのなかまのようだが異なる生物。

ちなみに「ばい菌」はカビの菌「黴菌」と書きますが、有害な微生物の俗称です。
乳酸菌や酵母菌も「菌」、キノコの仲間も「菌類」とよぶため、混乱しがちですが、原核生物である「細菌」と真核生物の中の「真菌」はぜんぜん違う生きものなのです。

現在考えられている生物の大きな分類。カビや酵母菌などは私たちと同じ真核生物だが、乳酸菌や納豆菌、大腸菌などは原核生物の中の、さらに私たちとは系統的に遠い細菌の一種。

「細菌」と「ウイルス」は別物??

いま、世界中で注目されている新型コロナウイルスなどの「ウイルス」は、遺伝情報はもっているけれど細胞ではなく、自力で増殖する能力もありません。別の生物の細胞内でしか増殖できず、「生物と無生物の間」の存在とも言われています。また、毎年、冬になるとたくさんの感染者が出るインフルエンザも、「インフルエンザウイルス」という「ウイルス」が体内に入って発症します。
乳酸菌や大腸菌などの「細菌」と、これらの「ウイルス」は、別物。大きさもケタ違いです。
細菌は、1mmの1000分の1から100分の1ほどのサイズなので、電子顕微鏡で3000倍にするとくっきり見えますが、多くのウイルスは、さらにその10分の1から100分の1ほど。さらに倍率を上げないと見えないものがほとんどです。

木綿針の先についた細菌を電子顕微鏡で拡大した画像。細菌は光学顕微鏡でも観察できるが、「生物」ではないのに強烈な存在であるウイルスたちは、電子顕微鏡でないと見えないほどの極小サイズ。

「細菌」は、私たちの中にも!

「菌」には、病原性大腸菌やサルモネラ菌など、人の病気の原因になる有害なものもいます。

いっぽう、私たちにとって、有益な菌も多く存在します。乳酸菌飲料やチーズ、漬物などに欠かせない乳酸菌や、汚水から窒素やホルモン物質などを取り除くなどして、水質浄化能力をもつ菌などなど。
そして、私たちの腸内にすむ、およそ1000種類、約100兆個ともいわれている腸内細菌にも、有用なものと有害なものがあり、それらが、私たちの心と体の健康を左右しているのです。

「細菌」は大切な仲間

太古の地球に生まれ、ずっと変わらず生き続けている大先輩である「菌」。
目には見えないけれど、私たちのおなかの中にも腸内細菌がいます。生物の先輩である腸内細菌が、おなかの中でバランスよくはたらけるように食生活や暮らしを整え、腸内細菌と協力して健康を保っていきましょう。

column コラム

菌と一緒に生きる

チョウチンアンコウは釣りをする魚。額から伸びたルアーの中の光る細菌のおかげで、獲物が集まってくる。

細菌の中には、のちに、ほかの生物と共に生きるようになったものもいます。

すべての真核生物の細胞内にあってエネルギーを作るなどする「ミトコンドリア」や、緑色植物や藻類の細胞内にあって光合成を行う「葉緑体」は、かつて細菌として生きていたとの説が有力です。

古細菌の一種の細胞の中に、それらが入り、「真核生物」が生まれ、さらに植物や藻類が生まれたと考えられています。

また、太陽の光が届かず冷たく厳しい環境である深海には、いろいろな形で細菌と共生している生物がいます。胸毛に細菌を飼ってそれを食べるゴエモンコシオリエビ、口の上から伸びるルアーに光る細菌をすまわせて獲物をおびき寄せるチョウチンアンコウ、そして、究極は、筒状の体内に栄養をつくる細菌をびっしりすまわせて、口も肛門もなくして食べることをやめたゴカイの仲間、ハオリムシなどなど。共生という道を選んだ生物の生き様は多彩です。

私たちも、共生している腸内細菌たちといい関係を結びたいものです。

もっと知りたい「腸内細菌」