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笑うと健康になるってほんと?

笑うことでカラダにどんな変化が起きるのか

まずは、こちらの動画をご覧ください。

今、オジンオズボーンさんを見て笑ったあなたの体内では、一体どんな変化が起きているのでしょう。そのメカニズムを専門家が解説します。はたして「笑い」の効果とは?

“笑うことは、カラダにいい”
という研究結果があります

私たちが笑ったとき、じつは体内で免疫機能が向上しているというのです。免疫機能のカギをにぎっているのはリンパ球の一種であるNK(ナチュラルキラー)細胞。カラダに入ったバイキンなどの外敵とたたかう強い味方です。研究では、3時間大笑いすると、NK細胞の活性度が好ましい方向に変化し、リンパ球の中の、アクセルとブレーキのはたらきも好ましい方向に変化することが示されたのです。
人間のカラダはちくわのようなもの。口から肛門まで消化管という長い筒があり、それはカラダの中にありますが、筒の内側は、カラダにとっては外界です。その外界から体内に、バイキンなどが入らないように、たくさんの免疫細胞があって、つねに外敵とたたかっています。とくに腸内には、全身の免疫細胞の半数以上があるといわれています。
免疫機能は年齢とともに低下し、それにともなって病気の発症率も上がります。ただ、大笑いすることで、その免疫細胞のひとつであるNK細胞の活性度が適正な値になることが、実験によってわかったのです。
さらに、笑うことでアレルギー物質に対する過剰な反応が和らぎ、注射の痛みが軽減するなどというデータもあります。このように、笑うことはとても健康にいいということが、科学的に証明されてきています。病気になったら症状を抑える薬を投与するという対応が一般的ですが、カラダを中から整えることも大切。それには、笑いがとても大切な要素のひとつなのです。

「Laughter and Immunity(笑いと免疫能)」(伊丹仁朗・昇 幹夫・手嶋秀毅)より。3時間の笑い体験の後、参加者のNK細胞の活性度が基準値(適正な値)に近づく変化をしている(左のグラフ)。また、リンパ球の中の、アクセル(CD4)とブレーキ(CD8)の働きをするものの比率(CD4/8比)も基準値に近づく傾向になることが示された(右のグラフ)。1994年に発表された笑いと免疫能についての先駆的な研究。その後、多くの研究で同様の結果が確認されている。

昇先生インタビュー

「笑いと免疫機能」について長年研究を続け、さらに、笑いを多方面から研究する学会「日本笑い学会」の副会長でもある医師・昇(のぼり)幹夫先生にお話をうかがいました。

昇 幹夫プロフィール

笑うと健康になるといわれていますが、作り笑いでも効果はあるのでしょうか?

実験の結果、笑顔を作るだけでも体にいい反応はあることがわかっていますが、くすっと笑うより心の底から笑ったほうが、健康にはよりいいんですよ。人によって笑いのツボが違いますから、自分の好きな笑いで心の底から笑うといいですね。部屋でお笑い動画を見ながら一人で笑ってもOK。そのうち、具合が悪い人に、「少し笑いが足りないので、このお笑いビデオを観てください」と、医者が処方するようになるかもしれませんね。

また、泣くことも体にはいいんです。大泣きすると、さっぱりした気分になりませんか?
緊張するのが交感神経、ゆるむのが副交感神経ですが、ストレスなどによって交感神経ばかりが優位になるとよくないですね。病気の原因にもなります。反対に心地よくリラックスした状態、副交感神経が優位になることで、緊張と緩和というメリハリがはっきりしてバランスが取れるのです。
泣くことも笑うこともいずれも大切。そして、笑うことが少し多ければ、より幸せですね。

笑いと健康について、他にどんな研究がありますか?

糖尿病患者の血糖値を、笑いで下げたという研究もあります。1日2時間ほど、笑いのビデオを見るなどしてなるべく笑うようにしたところ、140を超えていた空腹時の血糖値が106という正常値になるなど、70%の人に改善が見られました。
さらに、そのメカニズムを解き明かすため、笑う前と後に血液を採取して遺伝子の解析をしました。その結果、新陳代謝をうながすはたらきをするリボゾームに関する遺伝子や、体中に酸素を行き渡らせるはたらきをするヘモグロビンに関する遺伝子が活性化していました。笑いによって、いい遺伝子のスイッチがオンになるという笑いの効果が、遺伝子レベルで証明されたのです。
この研究をもとに、行政でも、笑いながら体操をして健康維持をはかる取り組みをしたところ、参加者の医療費を23%も減らすことができたという報告があります。
また、大阪国際がんセンターでは、2018年に、患者や看護師など120人を対象にした研究が行われ、笑いによって免疫細胞が増加し、緊張や抑うつ・疲労などの心身の状態が改善したという報告があります。
腸内には、たくさんの細菌がすんでいて、有用菌と有害菌、そのどちらでもない中間的な菌があります。そして、そのバランスを保つことで腸内環境が良い状態に保たれ、免疫機能の維持に重要と考えられています。さらに、人の健康によい影響を与える微生物のうち、生きて腸までとどくものは、腸にあつまる免疫細胞にはたらきかけて免疫機能を調整するのに一役かっていてとても大切なのですが、笑いも免疫機能向上に有用だということが解明されてきたのです。

先生が副会長をされている「日本笑い学会」とはどんな学会なのでしょうか?

日本笑い学会とは、一言で言うと、笑いをさまざまな方面から総合的に研究する学会です。
以前の私は治療という仕事に一生懸命で、より健康にするという発想はなかったです。この会に出合って、笑いによって、より健康になるということに興味を持ち研究するようになりました。
現在、大学などの教員や医師、テレビのプロデューサーや新聞記者、作家やお笑いタレント、僧侶やカウンセラー、主婦や学生など、さまざまなジャンルの会員がいて、多方面から笑いについて研究し交流し、一般の方に広く伝える活動もしています。
その中で、私たち医療者も、笑いによる体の変化、病気の改善、健康増進についての研究を行っているんです。
多角的な研究によって笑いと体、健康に関する効果が次々に解明されることで、ますます多くの人に笑いの大切さを知ってもらえればと思っています。

オジンオズボーン

オジンオズボーン

<左>篠宮暁 1983年2月8日生まれ。京都府出身。ボケ担当。日本大学通信教育部在学中。
<右>高松新一 1980年11月21日生まれ。千葉県出身。ツッコミ担当。ゆずの熱狂的ファン。
1999年コンビ結成。
2012年、2013年 「THE MANZAI」認定漫才師。
リズミカルなネタに定評がある実力派漫才コンビとして活躍する一方、篠宮が考案した難しい漢字の覚え方「#秒で漢字暗記」がSNSを中心にヒットし、2020年に漢字ドリルを3冊出版。

「シロタ株」のチカラ