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乾燥の季節、肌を腸内から守る

木枯らしが吹く季節、肌にも木枯らしが……

冬に向け、空気が乾燥してくると、化粧水やクリームを塗っても、肌が乾燥し粉吹き肌になってしまうことってありませんか。それは、次のグラフを見ても明らかなように、肌の表面である「角層」の水分量が、秋から冬にかけ急激に減少するからです。
また、子どものころはピチピチだった肌も、年齢を重ねると、どうしても乾燥してしまいがち。さらに、肌の乾燥と腸内環境には、深い関係があることがわかってきました。

季節による肌の変化。秋からの水分量急降下に注目

肌の乾燥の原因は、外と内にあり

肌は、次の図のように、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層からなり、さらに、一番外側の「表皮」には、「角層」「顆粒層」「有棘層ゆうきょくそう」「基底層」の4つの層があります。
基底層の細胞は分裂し、表面に向かって変化しながら押し上げられ、表面の「角層」になり、最後はアカとなってはがれていきます。この新陳代謝がスムーズに行われないと、肌荒れになるのです。

一般に肌荒れの原因は、紫外線や空気の乾燥、洗いすぎによる皮脂のバリアの取りすぎなどの「外的要因」と、ストレスや睡眠不足、偏った食生活などの「内的要因」がありますが、腸内環境の悪化も大きな原因のひとつと言われています。

皮膚の構造の様子。もっとも表面にある角層のキメがそろっていると、しっとりと美しい肌になる

便秘が乾燥の原因に!? 腸内細菌と肌の意外な関係

その腸内環境が悪化しているかどうかがわかる指標に、「フェノール類」という物質があります。フェノール類は、腸内で、腸内細菌がタンパク質のアミノ酸を代謝することで生まれます。
腸内のフェノール類は便とともに排泄されるだけでなく、腸から吸収され血液にのって体内をめぐり、最終的に尿中に排泄されるのですが、便秘をすると、血中に移行するフェノール類がたまり、皮膚にもとどき、乾燥や肌荒れの要因になってしまうのです。

20代から70代の女性39名の参加による、ビフィズス菌とガラクトオリゴ糖を含む発酵乳の摂取と肌の関係を調べる研究が行われました。
その結果、この試験が秋から冬という皮膚が乾燥する時期であったにも関わらず、ビフィズス菌とガラクトオリゴ糖を含む発酵乳をとった人は肌の水分量が保たれ、さらに、血液中のフェノール類が少ないことも明らかになりました。
この結果から、腸内環境の改善は、肌の状態にも密接にかかわっていることが考えられます。

寒い時期は、どうしても運動不足になりがちだったり、水分をとる量が減ったりして、便秘になりやすい季節です。ビフィズス菌や、ビフィズス菌を増加させ整腸作用を示す機能のあるガラクトオリゴ糖などをとり、適度に運動し、水分も十分にとるなど、おなかの中から肌をまもっていきましょう。

飲用前

飲用後

ビフィズス菌とガラクトオリゴ糖を含む発酵乳を飲む前と後で、角層の細胞を観察した結果、飲用後は正六角形の整った形になった(特に変化が顕著だった人の例)

肌をまもるのは、おなかから

肌には自然なサイクルがあります。ただ、自然に任せていると空気の乾燥や加齢によって肌は乾燥し乱れてしまいます。

肌をまもるためには、おなかの中から整えることが実は近道のようです。腸内環境を整え、便秘も防ぎ、肌をもまもってくれるビフィズス菌や、オリゴ糖のような腸内の良い菌のエサになる食品をとり、秋冬もしっとり肌を手に入れましょう!

COLUMN コラム

とはいっても、外からも乳酸菌

「ヤクルト」がビン入りで売られていたころ、回収したビンを洗っていた人々の様子。毎日、長時間の水仕事にもかかわらず、その手は驚くほどなめらかだったという

昔から、ぬか床を混ぜている人の手が、しっとりすべすべになることが知られていました。これは、ぬかにたっぷり含まれている乳酸菌の力によるものといわれています。

1960年代半ばまで、「ヤクルト」はビンで売られていました。当時、そのビンは洗って再利用されていたのですが、ヤクルトの創始者である代田 稔は、ビンを洗っている女性たちの手がとてもすべすべだったことに気づき、研究を行いました。

そして、乳酸菌がつくる成分に、肌をまもるはたらきがあることを発見し、乳酸菌による発酵技術を応用した化粧品をも開発しました。

体の中と外から肌をまもる乳酸菌のチカラで、乾燥の季節もしっとり健康美肌を手に入れましょう。

もっと知りたい「腸内細菌」