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おなかの中の個性をつくる「腸内フローラ」

新しい出会い、いろいろな人、さまざまな腸内

春は新しい出会いが多い季節。個性的なファッション、個性的な性格、個性的な話し方……さまざまなキャラクターをもつ人たちがいますよね。その個性、じつは顔や性格と同じく「おなかの中」にもあるのです。おなかの中とは、つまり腸内のこと。「腸なんて、みんな同じでしょ」と思っている人へ。いいえ、ちがいます。今、出会ったとなりのこの人も、さっきすれちがったあの人も、みんな自分だけの個性的な腸内をもっているのです。今回は、キャラもいろいろ、腸内もいろいろ、ということで、まずは腸と腸内フローラからご説明しましょう。

私たちのカラダはチクワのようなもの

食べものを飲み込むと、体内に入ります……と思いがちですが、じつはそこはまだ外界とつながっています。ヒトの体は、口から肛門まで約9mもの長い筒状で、その構造はいうなればチクワのようなものです。その筒は、両端にある口と肛門を通して外界と接しているわけで、つまり「内なる外界」といえます。食べたものは細かく消化されて、腸で吸収されることで初めて全身に回ります。

その腸には、細かいひだがたくさんあり、それを広げると、面積は、なんとテニスコート1面分!私たちのおなかの中は、そんなに長くて広いものが収まっているのです。その長くて広い腸内には、さまざまな種類の腸内細菌がすんでいて、その集合体は「腸内フローラ」とよばれています。「フローラ」とは、分類の用語で植物群集のことを指し、そして花と豊穣の女神の名です。さまざまな花が咲きほこるように、腸にはたくさんの腸内細菌がいるのです。

1kgもの腸内細菌が個性をつくっている!?

先にも言ったように、腸内フローラには個性があります。その個性は、どこからきているのでしょう。腸は、外界からの異物を体内に取り込む「入り口」ですから、腸内細菌たちは、そこでさまざまなはたらきをしています。病原菌などが増えるのを抑え、腸の調子を整える「有用菌」や、腐敗産物や毒素を作るなど病気の原因にもなる「有害菌」などなど。その種類はなんと約1000種類、数は約100兆個、そして、重さはなんと1kgほど!にもなります。この腸内細菌こそが、個性の要。人によってそれぞれ「菌の種類」やその構成がちがうのです。

腸内フローラ拡大

これは、木綿針の先端につけた腸内細菌をどんどん拡大した写真です。腸内細菌がどれほど小さいか、そして、さまざまなものがいることがわかりますね。

腸内フローラ種類

こちらは、腸内細菌を種類別に拡大した写真です。乳酸桿菌やビフィズス菌は「有用菌」、そして、大腸菌や黄色ブドウ球菌は「有害菌」です。ほかにも、まだくわしく解明されていないものも含め、さまざまな腸内細菌がいます。

腸内の個性を伸ばし、新しい出会いを楽しもう

腸内フローラのバランスは、日々変化します。良い方にも、悪い方にも。だからこそ、毎日の食生活の見直しなどが大事なのです。たとえば乳酸菌!乳酸菌は有害菌が増えるのを抑え、腸内フローラのバランスをよい方向に整える力があります。そして腸内フローラのバランスが整うと、おなかの調子も整う。すると、食事の栄養もしっかり吸収できるので、体調が整い、気分もあがります。じっさい、腸内フローラのバランスがメンタルヘルスにかかわりがあることもわかってきました。乳酸菌など、腸内細菌がよろこぶものを積極的にとったり、適度な運動をしたり……。腸内の個性をいい感じに伸ばして、体も心もすこやかに過ごし、さまざまな個性と出会える季節を楽しみましょう。

COLUMN コラム

腹の中には何がある? 腹にまつわる言葉いろいろ

私たちは、「」や、内臓を意味する「」にまつわるいろいろな言葉を、ふだん何気なく使っています。

たとえば、それとなく相手の心の内をうかがうときは「を探り」、どうも何かたくらみがありそうだと「に一物あるな」と思い、悪だくみをもっているようなら「黒い人かも」と疑い、「を立て」たり、怒りで「の虫がおさまらない」こともあります。そして、ただの意気地なしとわかると「抜けめ」などと思ったり……。

そして、度量の大きな人のことは「太っな人」だなと感心し、包み隠さず「を割って話そう」と思い、心から納得できると「なるほど、に落ちた」と感じ、覚悟を決めて立ち向かうときは「をくくって取りかかろう」と決意したり……。

私たちは昔から、おなかの中にもそれぞれ個性があり、それが、体の健康だけでなく、性格や心に直結し、人間関係にも大きく影響していることに、気づいていたのかもしれませんね。

もっと知りたい「腸内細菌」