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今後の経営展望について

~5月14日決算説明会(抜粋)~

根岸でございます。

 2019年3月期の売上高は4,070億円、営業利益は458億円。売上高、各段階利益は過去最高を更新しました。
 2020年3月期については、売上高4,200億円、営業利益485億円、親会社株主に帰属する当期純利益365億円、1株当たり当期純利益は227円80銭という連結業績予想を発表しました。

新時代の幕開けに伴う新たな施策の推進

 5月1日に新しい天皇陛下がご即位され、元号も「令和」に代わりました。私たち「ヤクルト」も、新時代の幕開けに伴い、様々なイノベーションをはじめとした、新たな施策を推進します。
 国際事業においては、新しい国への進出を、再びスタートさせます。まずは本年1月に、北欧デンマークでの販売を開始しました。次に、アジア地域のミャンマーにおいて、8月を目途に事業を開始するべく、準備を進めています。もちろん、既に進出している国においても持続的成長のテーマであります、市場の深耕と拡大は継続します。
 国内飲料食品事業では、新しい時代の「核」となる、複数の大型新商品を今期、導入します。
 また、社屋についても、現在、新橋周辺に分散している本社組織や関係会社などを同一ビルに集約し、経営効率の向上と円滑な事業展開を促すことを目的に、来年4月、「ウォーターズ竹芝タワー」に移転します。

各事業の取り組みについて

 2017年5月に発表しました「Yakult Vision 2020 第3フェーズ計画」のゴールも残すところ2年となりました。目標達成に向けた取り組みを、主要部門ごとに説明したいと思います。

【国際事業】
 「Yakult Vision 2020 第3フェーズ計画」の定量目標に対し、2019年3月期 実績は、既に営業利益が目標を上回るなど、順調に推移しています。
 今後も、販売実績の拡大が続くアジア・オセアニア地域を中心に、お客さまづくりを推し進めていきたいと思います。

 今期の取り組みです。
 国際事業は、日本を除く38の国と地域での事業展開となりました。進出している国は、歴史や文化など異なりますが、現地生産・現地販売を基本として事業を展開しています。
 その「現地主義」が功を奏し、世界中で培ったノウハウを活かしながら、全体として右肩上がりに成長しています。本日は、成長著しいアジア・オセアニア地域のなかで、中国とベトナムについて説明したいと思います。

(中国)
 現地の大手乳業メーカーからは、チルド商品に加え、常温保存の乳飲料なども販売され、プロバイオティクス市場は混乱気味ですが、市場規模は拡大しています。当社が進出している販売地域における乳酸菌飲料市場でのヤクルトのシェアは60%を超えており、消費者からは高い支持を得られています。
 本年に入り、3月には佛山工場での生産を開始しました。6月からは無錫第2工場棟での生産も始まります。生産体制の拡充とともに、販売体制の強化も進めます。新たに3か所の販売拠点を開設し、6月より販売開始します。

(ベトナム)
 ベトナムは労働人口が若いことで知られています。しかし、一方では離職率も高いという側面も持っています。このためYL、すなわちヤクルトレディならびに社員の教育に力を入れ、ヤクルト事業に対する理解促進に努めてきました。その結果、現地社員が育ち、YLの一人当たり販売本数も増え、徐々に体制が強化されたことで、販売面でも良い流れが出来てきました。
 今期も、支店、YLの宅配センター、YL数、納品店舗数をさらに増やし、YLや店舗当たりの販売本数の拡大を図るなど、営業活動に一層拍車をかけていきます。

【医薬品事業】
 「Yakult Vision 2020第3フェーズ計画」の定量目標に対し、2019年3月期実績は、大きな乖離があります。そこで、既存薬剤の売り上げ確保はもちろんですが、収益改善のために、パイプラインの研究開発推進と新規後発医薬品の継続的な上市、他社とのアライアンスの推進などで、売り上げ拡大にもとづく事業回復を目指していきたいと考えています。

 今期の取り組みです。
 エルプラットの後発医薬品への置換えや、消費税増税に伴う薬価改定の影響などを考慮すると、厳しい市場環境が続くと見込んでいます。しかしながら、当社の強みである「がんとその周辺領域」に特化することで、既存製品のシェア拡大を目指していきたいと考えています。なかでも、主力製品であるエルプラットは、ガイドラインに則った最新の治療法や適正使用の情報提供活動に力を入れ、医療関係者との太いパイプ作りを行っていきます。また、新たな後発医薬品については、6月に2品の薬価収載を見込んでいます。薬価収載後は、速やかな導入を進めていきます。また、昨年、ライセンス契約を締結した「デュベリシブ」については、今期から国内で臨床試験を開始します。新薬として、数年後の上市を期待しています。

【国内飲料食品事業】
 「Yakult Vision 2020第3フェーズ計画」の定量目標の達成に向けて、新たな高機能、高単価商品の導入により、収益性を高めていきたいと考えています。
 既に、この春には、カルシウム、食物繊維、ビタミン類など5種の栄養成分と乳酸菌 シロタ株が摂れる高機能の「ヤクルトファイブ」を発売しました。そしてこの秋には、「ヤクルト1000」を導入します。更に「ヤクルト1000」の導入の後も、高機能の新商品を用意しています。

(Yakult(ヤクルト)1000)
 本日リリースを行いました「ヤクルト1000」は、当社の研究開発・技術力を結集し、当社独自の「乳酸菌 シロタ株」を1本に1000億個含む、ヤクルトの歴史の中で最高密度・最高菌数の乳製品乳酸菌飲料です。
 この商品は、当社初の「機能性表示食品」であり、一時的な精神的ストレスがかかる状況下でのストレスをやわらげ、また、「睡眠の深さ」や「すっきりとした目覚め」といった「睡眠の質」を高め、さらに、腸内環境を改善する機能があることが報告されているという機能性表示を行います。
 現時点では、価格、販売地域、販売チャネルなどは未定ですが、今後決まり次第、お伝えします。ご期待ください。

 今期の取り組みです。
(広告展開)
 3年に渡って実施してきた「ヤクルト広告3本の矢」の広告展開により、愛飲者だけではなく、新しいお客さまの生活においてもヤクルトの存在感は高まっています。
 今期は、「強い菌で、強く生きる」というタグラインを統一的に展開し、ヤクルトブランドの再活性化を促進します。
 また、宅配部門のサポートとして、ヤクルトレディにも焦点を当てていきます。「保育所」の訴求だけではなく、「ヤクルト届けてネットの訴求による顧客の広がり」によって、働きやすさを連想していただき、YLのイメージアップを図っていきます。

(チャネル展開/宅配)
 宅配チャネルでは、YL数の減少が続いていますが、より生産性の高い宅配組織づくりを通じて、販売実績の拡大を目指していきます。
 これまで過去3年に渡って、本社と販売会社がそれぞれ毎年約7億円規模の投資を行い、YLが営業活動に集中できる労働環境整備を進めてきました。今期も同規模の事業投資を行い、更なる労働環境整備を進めます。
 また、宅配専用Web受注システム「ヤクルト届けてネット 」は、新たなお客さまづくりのコミュニケーションツールとして、様々な施策を通じ、認知向上を図ります。

(チャネル展開/店頭)
 店頭チャネルでは、「Newヤクルトカロリーハーフ」を中心として、販売本数の拡大に取り組みます。青いキャップの「Newヤクルトカロリーハーフ」は、甘さひかえめ、糖質・カロリーを50%カットした商品です。消費者の健康意識が高まるなか、ロイヤルユーザーづくりに注力します。
 そして、消費者に対するプロモーション活動を行う一方で、商品を置かせて頂く各店舗への働きかけも積極的に行います。
 販売チャネルでは、スーパーやコンビニに加え、ドラッグストアに注目してます。近年は薬に加え、生鮮食品も取り扱うなど業態が大きく変化しています。売り場づくりの提案など、地域の販売会社と協力し合い、ドラッグストアとのウィンウィンの関係づくりを進めていきたいと考えています。

むすび

 最後になりますが、企業経営を進めるうえで重要なことは、継続的な業績の向上とともに、持続可能な社会の実現に向けた諸課題に取り組んでいくことであると考えています。
 社会全体の持続可能性を高める取り組み、すなわちESGに積極的に取り組んでいる企業に対して、世界最大規模の機関投資家であるGPIFは、大規模な投資を行っています。既に間接保有として、当社株式も数多く保有して頂いています。
 これからも、企業業績の向上と持続可能な社会の実現への貢献という2つの課題に対応することで、更なる企業価値向上を目指します。引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げる次第です。

株式会社ヤクルト本社
代表取締役社長
根岸 孝成

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