人も地球も健康に Yakult

トップメッセージ

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ヤクルトの現在地と目指す姿

1930年に、ヤクルトの創始者 代田 稔が京都帝国大学医学部微生物学教室で人の健康に役立つ乳酸菌の強化培養に成功しました。その後、1935年には「代田保護菌研究所」で「ヤクルト」の製造・販売を開始しました。「一人でも多くの人に健康になってもらいたい」。その願いから生まれたこの日本発の乳酸菌飲料は、今では日本を含む40の国と地域で製造・販売し、約8万人のヤクルトレディがお客さまに商品をお届けすることで、毎日約3,800万人の方々にご愛飲いただくまでに発展することができました。

当社は、微生物を利用した商品で人々の健康づくりに貢献するという、全く新たな価値を生み出し、世界に広めてきた企業です。それは今の時代であれば、ベンチャー企業やスタートアップ企業と言い表すことができ、革新的な発想をもってイノベーションを生み出すDNAが当社には間違いなく息づいています。その原点に立ち返ることで、世界の人々の健康づくりに貢献する新たな価値をもう一度生み出し、企業として成長し続ける。その意味を込めて、私が社長に就任した2021年に「Yakult Group Global Vision 2030」(以下、長期ビジョン)において「世界の人々の健康に貢献し続けるヘルスケアカンパニーへの進化」を目指す姿として掲げました。

ヤクルト1000シリーズに助けられた4年間

長期ビジョンの前半は、中期経営計画(2021-2024)(以下、前中計)で「変革への挑戦」を基本方針に、社会環境の変化に応じて新たな価値創出へ積極的に挑戦しました。しかし、2021年当時はコロナ禍の真っ只中です。地域によってばらつきはあるものの、世界中で販売活動や業績に大きな影響を受けました。

そのような苦しい状況を打破するきっかけとなったのが、ヤクルト1000シリーズです。一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレス緩和」「睡眠の質向上」に寄与する商品として、多くの方々に受け入れていただき、新たな市場を切り拓くことに成功しました。

また、前中計期間の4年間にはヘルスケアカンパニーへの進化に向けて、ヤクルト1000シリーズのみならず、植物素材利用食品の導入、メディカルバイオーム※、アニマルヘルス領域などにも事業領域を拡大することができました。このように、既存事業の躍進、新市場への参入など、長期ビジョンの実現に向けて一定の進展が見られました。

※ ヘルスケア領域におけるさまざまな課題に対して解決のサポートとなるマイクロバイオーム(細菌叢)研究やそれに基づく食品開発、新たな価値の創造などのヤクルト本社の事業活動を包括的に表した、独自の造語です。

ヘルスケアカンパニーへの進化と再成長に向けて

長期ビジョンの後半においては、中期経営計画(2025-2030)(以下、中計)を策定しました。基本方針は「Shape Our Own Future(自らの手で未来をつかみ取る)」です。この言葉を体現するために、この6年間は次の3つの重点テーマに取り組みます。1つ目は「事業領域の拡大とビジネスモデルの進化」、2つ目は「地域社会との共創とグローバル展開の進化」、そして3つ目は「成長を支える経営基盤の進化」です。私たちの強みである研究開発に基づいて蓄積されたプロバイオティクスに関するエビデンス、地域に密着した販売組織、グローバルブランドであるYakultといったリソースを最大限活かしてこれらの重点テーマに取り組むことで、ヘルスケアカンパニーへの進化と再成長を実現し、2030年度に連結売上高7,000億円、連結営業利益900億円を目指します。

100周年とその先の未来に向けて

1935年に世界に先駆けてプロバイオティクス製品を世に送り出してから、まだ1世紀も経過していません。「乳酸菌 シロタ株」やビフィズス菌のほかにも、まだまだ私たちが解明できていない健康づくりに役立つ菌は数多く存在するはずです。また、人間だけでなく、動植物の健康づくりに役立つ菌の発見と応用にも大いに可能性を感じています。プロバイオティクスの領域で最前線に立つ当社は、今後も同領域を牽引し、世界の人々の健康に貢献し続ける責任があると考えています。

健康はユニバーサルバリューです。国や地域、言語、民族、文化が異なろうとも、誰もが求める共通の価値です。ヤクルトグループはこれからも、健康づくりへの貢献を通じて世界中の人々に喜んでいただくために、長期ビジョンの目指す姿であるヘルスケアカンパニーへの進化を成し遂げます。そして創業100周年とその先の未来に向けて、確かな歩みを進めていきます。

株式会社ヤクルト本社
代表取締役社長
成田 裕

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