人も地球も健康に Yakult

トップメッセージ

トップメッセージ

~2024年 新たな年を迎えて~

明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、一言ご挨拶を申しあげます。

はじめに

昨年2023年は、ウクライナ戦争が長期化し、食料やエネルギー価格を中心とした物価の高騰を通じて、世界経済の不安定感がいっそう増した年でした。しかし、足元では米国の政策金利の据え置きを背景に米国株式市場の上昇基調も見られてきました。日本の株式市場においても、今年はさらに活性化することを期待しています。
昨年の当社につきましては、国内では、「Yakult(ヤクルト)1000」や「Y1000」の販売本数構成比が増えることで収益性が高まりました。海外では、コロナ禍による影響を受けた実績を回復させる取り組みを進めました。その結果、米国、メキシコ、ベトナム、フィリピンなどでは順調に販売本数が伸長しました。しかし、中国、インドネシアでは苦戦を強いられました。
2024年も当社企業理念に基づき自信を持って活動し、持続的な成長を実現するため、全社一丸となって取り組んでまいります。

各事業の取り組み

国内飲料食品事業については、「Yakult1000」「Y1000」が堅調に推移しています。2023年は「Yakult1000」と「Y1000」の生産能力をそれぞれ3月、4月に増強しましたが、需要を満たすまでには至りませんでした。2024年に入り、当初の計画より前倒しで生産能力を増強できる目途が立ちましたので、これにあわせて営業活動も活発化していきます。
宅配チャネルでは、ヤクルトレディによる新規のお客さまを増やす活動を本格化させ、「Yakult1000」の実績を引き上げていきます。また、より多くのお客さまとの接点を確保するため、ヤクルトレディ数を増やしていきます。

店頭チャネルでは、Newヤクルト類は価格改定により足元の販売本数は減少しています。この減少分を補うよう「Y1000」を中心に販売促進活動の強化や地道な価値普及活動を継続し、効果的な売り場づくりを提案しながら、販売本数を積みあげていきます。
今年も宅配チャネルでは「Yakult1000」、店頭チャネルでは「Y1000」の実績向上が、事業全体を引きあげていく存在になると思っています。

国際事業については、安定的に成長できる国・地域を増やしていくことで海外全体の実績をカバーしていきます。そのためには、ヤクルトレディ数や取引店舗数を増やして販路の拡大を図り、販売の機会をより広げます。海外市場の成長ポテンシャルが高いことは変わりませんので、各国・地域の状況に合わせた活動が実を結び、海外全体の実績が徐々に上向いていくと考えています。

世界の人々の「健康でありたい」という想いは、コロナ禍前に比べてますます高くなりました。当社の企業理念に基づき、この想いに応えていくことが私たちの使命だと改めて強く思う次第です。その手段として、ヤクルトの企業姿勢や商品について、直接、お客さまにお伝えすることができる工場見学や健康教室、出前授業などの広報活動にいっそう注力し、菌の科学性について、お客さまの理解促進に努めていきます。

そして、「Yakult Group Global Vision 2030」で示した「事業領域の拡大」についても積極的に推進していきます。昨年は、株式会社ジャパンペットコミュニケーションズとの資本業務提携によるガラクトオリゴ糖を使用した伴侶動物向け商品の展開、また、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が所有する植物性ヨーグルト事業の取得を発表しました。このように、当社が今まで培ってきたノウハウや経験を強みとして活かしつつ、他社とも協力することで、これからもヘルスケアカンパニーへの進化に向け、事業領域の拡大を進めてまいります。

結び

2024年度は、「中期経営計画(2021-2024)」の最終年度です。次期中期経営計画において、さらなる成長を遂げられるよう、確かな成果を示していく年にします。
以上をもちまして、年頭のご挨拶といたします。

本年もご支援のほど、よろしくお願い申しあげます。

株式会社ヤクルト本社
代表取締役社長
成田 裕

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