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今後の展望について

決算説明会 ~抜粋~

1.はじめに

社長の堀でございます。

社長の堀でございます。
本日は、お忙しい中、当社の決算説明会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。さきほど、東京証券取引所におきまして平成19年3月期の決算を発表させていただきました。お陰さまで、前期に引き続き、連結決算では、過去最高の売上高、営業利益、経常利益を発表することができました。

2.国内事業は第二の創業

現在、ヤクルトグループは、より安定した事業経営を進めるために、国内の構造改革を推進中であることは、皆様ご承知のとおりです。生産、販売、物流、研究開発などにおいて、まさに「第二の創業」が進んでいます。
その実現に向けて、2010年創業75周年をゴールとした中長期経営計画も、策定が終り、現在、グループ内への徹底を図っているところです。

3.国内生産体制の再構築

国内の生産体制の「再構築」について、昨年10月に発表いたしましたとおり、前倒しで進めております。その進捗状況ですが、札幌工場と藤沢工場は、4月に閉鎖しました。北上市に移転しました新・岩手工場の建設は、計画どおり順調に進み、今月から、本格稼動を始めます。また、茨城工場における生産ラインの増設も完了しました。そして、夏には計画どおり北陸工場を閉鎖いたします。14工場への集約は、今期中に達成いたします。

4.成長ドライバーの1つ医薬品事業

抗がん剤「エルプラット」は、日本の医療機関の皆様に大きな評価をいただいております。私は、「エルプラット」の持つ効能・効果は、もちろんのことながら、医師ならびに薬剤師の方々と共に、抗がん剤の「適正使用」と「安全対策」活動を推し進めてきたことも、大腸がんの主たる治療薬として国内に定着してきた理由と考えています。今後は、大腸がん治療におけます「アジュバント」や、「胃がん」などの『適応拡大』の申請・承認作業に力を入れていきたいと思います。
そして、「カンプト注」に替わる国際戦略用の、新薬パイプラインですが、抗がん剤で、開発コード「IHL-305」の米国での第1相臨床試験は、着手が少し遅れたものの順調に推移しています。また、3月に「あすか製薬」から全世界ライセンスを取得しました抗がん剤「YHI-501」ですが、非常にユニークな作用を有していることが知られています。近々、その第2相臨床試験内容やスケジュール等をお知らせできると思います。
そして、これだけではなく、一層のパイプラインの充実を図っていきますので、ご期待いただきたいと思います。

5.国際事業は今年は投資の年

もう1つの成長分野であります国際事業ですが、今年度は、将来のための投資の時期と考えています。

【アジア】

まず、ダノン社と共同で進出しておりますインドですが、現在、デリー市においてヤクルト製造工場を建設中で、年内の稼動を計画しています。歴史のある国で、人口も約10億人と多く、近年、高い経済成長率を維持し、注目されている市場です。着実に市場を創造していきたいと思います。
ベトナムは、3月下旬にホーチミン市の隣のビンゾォン省にある工業団地にヤクルト製造工場の建設を開始しました。来年の春から販売をスタートします。爆発的に市場購買力が高まっている国ですから、短期間で軌道に乗せることができると考えています。
それから、中国です。計画どおりの進捗状況です。
前期は、広州ヤクルトが累損を解消し、初めて配当ができました。今年の4月からは、北京で宅配を開始するとともに、天津での販売を開始しました。また、蘇州(そしゅう)、杭州(くいしゅう)などで、年内の販売開始を計画しており、2010年に、17都市への進出に向けて、活動に入っています。
この中国の事業展開における、運転資金、営業活動費、広告宣伝費のために、今年度、ヤクルト本社から中国ヤクルトに向けて、増資を行います。そして、早ければ、2009年に、遅くても2010年までには、中国地域全体で、単年度黒字に転換を果たしたいと考えています。

【アメリカ】

次に、アメリカ合衆国ですが、ヤクルトが、真のグローバル・ブランドとして認知されるためには、米国の一般市場での成功が不可欠でございます。
今、クローガーグループ傘下で米国西海岸地域の大手スーパーチェーンの「ラルフ」チェーンから、取引要請が来ています。この機をとらえて、本格展開の1歩を踏み出したいと考えています。ただし、国土の広い米国で、一気に販売エリアを拡大することは、経済的、人的な事業投資負担が大きいばかりでなく、プロバイオティクスの価値を訴求し、多くの人々の健康づくりに貢献したいという我々の企業理念の追求にふさわしいものではないと判断し、今後、段階的に展開地域を拡大する予定です。第1ステップは、カリフォルニア州を中心とした西海岸地域からスタートさせるべく、現在準備をすすめています。

【全体】

今年度、来年度に人口大国の中国、インド、米国、ベトナムへの進捗が一気に進み、国際事業部門でのマーケティング投資が今年度(平成20年3月期)は、少々膨れます。
しかし、来年度(平成21年3月期)の連結・海外売上は、800億円以上を確保し、営業利益も平成19年3月期を上回る計画です。
そして、2010年(平成23年3月期)には、連結・海外売上1000億円以上を達成したいと考えておりますので、ご理解の程よろしくお願いします。

6.研究開発~腸内フローラ解析システム『イフ・スキャン』完成

次に、研究開発についてですが、本日、人の腸内フローラを飛躍的なスピードと、量と、精度で解析できる最新鋭の腸内フローラ解析システム「イフ・スキャン」を完成させたことを発表いたしました。
この「イフ・スキャン」につきましては、プロバイオティクス研究分野でも提携しているダノン社が、これまでの手間と時間を要した解析手法に比べ、精度も高い画期的なシステムであると高く評価すると共に、彼等の強い要請から、ダノン社のカラソー研究所へ技術供与することに合意しました。
今後、当社とダノン社の両社は、共通の「イフ・スキャン」システムを用いて、それぞれのプロバイオティクス商品が腸内フローラにどのような影響をもたらすのかを、これまで以上に精密に解析することとなります。
そして、両社で、世界中の研究機関との協力関係をつくりつつ、世界のさまざまな民族の腸内フローラの違い、乳児から老人までヒトの加齢による腸内フローラの変化、健康なときと病気のときの腸内フローラの違いなど、腸内フローラのデータベースを積み上げてゆきます。
そして、将来、「イフ・スキャン」が、世界中の人々の健康管理に寄与することと、乳酸菌 L.カゼイ・シロタ株とビフィズス菌ヤクルト株が、長寿と健康保持を導く、「必須」のプロバイオティクスとして、証明されることを切に願っています。

7.ダノンとの契約変更について

本日、ダノン社との戦略提携における契約の一部変更のプレス・リリースを行いました。
ダノン社とは3年に渡りいくつかのプロジェクト活動を行ってきました。その中で、企業文化、ビジネスモデルの異なる両社ですが、関係者間の相互理解は確実に深まっています。
今回の契約変更により、当社コーポレートガバナンスの一層の充実と両社間の関係強化が図れるものと期待しています。

8.おわりに

最後に、今期(平成20年3月期)は、海外、医薬品の成長分野への投資が、先行します。しかしながら来期(平成21年3月期)には、その分をカバーするリターンを計画していますので、ご理解のほど、よろしくおねがいします。
今後とも、「企業価値」のより一層の向上のため、今まで以上に努力してまいりますので、ぜひ、皆様方の、ご理解と、ご協力をお願い申し上げます。ご静聴、ありがとうございました。

以上

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