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今後の展望について

11月8日 決算説明会 ~抜粋~

1.はじめに

社長の根岸でございます。

社長の根岸でございます。
本日、東京証券取引所におきまして、平成26年3月期第2四半期決算を発表させていただきました。
それでは、この上半期を振り返ると共に、今後の展望についてお話ししたいと思います。

2.事業部門別の取り組みについて

【国内飲料食品事業について】

私は、当社のような機能性食品企業が、持続的な成長を続けていくためには、「安全・安心」こそ、すべての事業活動において重要と考えております。
そこで研究・開発面では、現在グローバルな研究開発競争に打ち勝つために、国立にありますヤクルト中央研究所を、2006年度より「森と水の中の研究所」という基本コンセプトのもと建て替え工事を行っております。2010年4月に完成した食品研究棟に加え、来年度には3棟の新しい施設が引き渡されます。そして、もう1棟の建て替え工事に着手し、すべてが完成するのが、2015年度となっております。
完成したあかつきには、この新しい環境から生み出される研究成果や優れた商品を皆様に、1日も早くご紹介したいと思っております。

次に、生産面ですが、複数年にわたり工場再編を行ってきました。この取り組みにより、2006年からスタートした国内工場設備投資計画は、本年5月の佐賀工場第2生産棟の稼働を持って終了しました。この結果、子会社工場を含めて国内11工場体制ができあがりました。なかでも、昨年12月より本格稼働がはじまった「兵庫三木工場」は、東日本の富士裾野工場と並ぶ西日本の基幹工場です。

販売面では、この11月4日より、「ニューヤクルト」および、「ニューヤクルトカロリーハーフ」を販売開始しました。
乳酸菌シロタ株の菌数を200億個に増やし、基幹商品の価値の向上を図るとともに、22年もの長きにわたり据え置いてきた価格についても、見直しを行いました。
また、ドリンクヨーグルト「ジョア」の販売状況も堅調です。
定番のラインナップに加え、剛力彩芽(ごうりきあやめ)さんとのコラボレーション企画、「期間限定ジョア・ピーチ味」は、高い評価を得られました。9月から12月までの期間限定シリーズとしては、「ジョアレモン」の販売を行っています。期間限定シリーズは、"お客さまが飲んでみたい味"を中心に、季節に合ったアイテムを引き続き展開してまいります。

【医薬品事業について】

エルプラットは、前年度末の3月に、特約店向けの販売奨励策を実施した反動から、今期の第1四半期の実績は前年を下回り、第2四半期の販売についても、依然として厳しい状況が続いていることから、今回、年間目標の見直しを行いました。エルプラットの販売目標を見直した主たる要因としては、次の2つがあげられます。

1つ目は、進行・再発大腸がんの治療です。
これまでの大腸がんの化学療法は、FOLFOX(フォルフォックス)、XELOX(ゼロックス)が、標準療法として浸透してまいりました。しかし、分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)が登場し、大腸がんの抗がん剤治療の選択肢が広がり、それとともに、エルプラット本来の使われ方が崩れてきました。これが1つ目の要因と考えています。

2つ目の要因は、大腸がんの再発防止のためのアジュバント治療において、浸透が期待していたほど進まなかった、ということです。
しかし、エルプラットを用いた治療方法の評価が下がっているという訳ではありません。現在、MRを中心とした地道な活動に加え、講演会なども並行して行っています。世界の標準治療であるFOLFOXやXELOXを浸透させるべく、これからも、さまざまな場面を通じて、啓発活動を行っていきます。

そして、エルプラットの適応拡大に関する進捗状況ですが。
「すい臓がん」に対する申請を、今年の5月に行いました。
優先審査の対象となっていることから、早期の承認が待たれます。
また、「胃がん」については、現在、規制当局と協議を重ねているところです。

【国際事業について】

今期は、各国での事業成長に加え、為替も円安基調になっていることから、国際事業の営業利益は、全体利益の半分以上を占める見通しです。好調な国際事業について、ポイントとなる点について説明いたします。

まずは販売面ですが、海外でのヤクルトの事業展開は、1964年の台湾進出にはじまり、間もなく半世紀を迎えることとなります。
この間に、進出国は10月からヤクルトの販売を開始したスイスも含め、海外32の国と地域となりました。進出したそれぞれの国では、人の健康に役立つ「乳酸菌シロタ株」の科学性を、一人でも多くの方にお伝えする活動を継続して行ってまいりました。
その結果、1月から9月までの海外での1日平均販売本数は、2360万本となり、ヤクルトを手にしてくださるお客様の輪は、着実に世界へ広がっています。

現在、ヤクルトの販売を行っているエリアでは、アジア・オセアニアの販売実績が大きく伸びています。しかし、成長著しいアジア・オセアニアの人口比は、連結ベースではまだ1%程度にすぎません。
販売対象地域の拡大と、浸透率を示す当社独自の指標である、「人口比」の成長を、バランスを取りながら伸ばしていきたいと思います。

次に、販売対象地域について触れておきます。現在、進出している32の国と地域の総人口は約43億人ですが、そのうち、実際にヤクルトを購入できる環境にある人々(私たちは、これを販売対象人口と呼んでいます)は、まだ約15億人です。
43億人から15億人を引いた人々には、まだヤクルトをお伝えできていません。店頭販売に加え、当社独自の宅配チャネルをこれからも推進することで、市場の拡大を推し進めてまいります。

販売数量の増加とともに、生産施設の拡充も進めています。
中国においては、「広州ヤクルト第2工場」、「天津ヤクルト第2工場棟」の建設が進んでいます。需要の拡大予想に伴い、稼働開始時点での生産能力は、当初発表より高い設備に変更しました。
更に、将来を見据え、中国5か所目の生産拠点を建設するために、「無錫ヤクルト」の設立を先月25日に発表いたしました。
また、インドネシアにおいても、宅配チャネルを中心とした販売実績が拡大しています。この為、現在、急ピッチで第2工場の建設を進めているところです。
アメリカでの工場建設も進んでいます。既に、事務所機能は、ロサンゼルスから工場敷地内に移転しました。来春には、新工場で生産された「メイドインUSA」のヤクルトが誕生する見込みです。
需要が拡大するこれらの国では、新工場の本格稼働が待たれているところです。

3.結び

以上の通り、各事業の取り組みについて申し上げてきました。
各事業部門においては、今後とも将来に必要な設備投資を積極的に行ってまいります。同様に、経費についても、無駄を省く一方で、投入が必要な場面では、臨機応変に対応していく所存です。私は、かねてより申し上げている通り、投資はタイミングを逃さず行っていくことが、重要であると考えています。もちろん、利益を重視していく方針に変わりはありません。
本年5月には、過去最高の売上高、営業利益の通期予想を発表しました。半年が経過し、事業の進捗について見直しを行い、本日発表した通期予想は、従来計画を更に上回る数値に修正しました。これは、中長期計画「ヤクルトビジョン2020」における、2013年度の目標、連結売上高3,450億円、連結営業利益260億円を上回る計画です。
これからも、将来の目標に向かって、できれば計画の達成を前倒できるように、各事業部門をはじめ全社一丸となって取り組んでいきます。
ご清聴ありがとうございました。

以上

株式会社ヤクルト本社
代表取締役社長(COO)

根岸 孝成

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