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今後の展望について

~11月13日決算説明会 ~抜粋~

1.はじめに

根岸でございます。

根岸でございます。
本日、東京証券取引所におきまして、平成28年3月期第2四半期決算を発表させていただきました。
第2四半期決算の内容につきましては、増収・増益。5月に発表しました業績予想に対しても、営業利益は予想を上回っての着地となりました。
併せて、本日、通期業績予想についても見直しを行いました。
営業利益は、期初予想に比べ20億円の増益を見込み、売上高3,950億円、営業利益410億円といたしました。
ヤクルトビジョン2020の第2フェーズである2017年3月期の目標である、売上高4,200億円、営業利益430億円の達成に向けて、事業部門それぞれが、着実に歩みを進めております。

2.各事業部門の取り組みについて

【国内飲料食品事業】

国内飲料食品事業における大型投資として進めてきた生産工場の再編は既に終了し、グローバルな研究開発競争に打ち勝つための研究開発拠点づくりも、建物は予定通り完成いたしました。事業を支える生産部門での「安全安心な製品づくり」、研究開発部門での「未来へ向けた研究のための施設づくり」という、2本の大きな柱が完成し、現在は、「販売部門」という柱を、更に強化・拡大することに注力しているところです。

「販売部門」における持続的な成長を目指すうえで、最も重要なことは、「エビデンスに裏打ちされた、乳酸菌 シロタ株をはじめとする当社乳製品のすばらしさを、従事者が一丸となって、一人でも多くの方にご理解頂き、継続的に飲んでいただくための活動をしていくこと。しかも徹底して行っていくことである」と考えています。
当社のみならず、国内各地域の販売会社と一緒になって、宅配および店頭のそれぞれの販売チャネルでの活動を推進していきます。

そして、こういった日々の活動と共に、時代にマッチした商品展開も重要です。9月から「New ヤクルト」および「New ヤクルト カロリーハーフ」の容器は、従来の印刷方式からポリスチレン製シュリンクラベルに変えました。お客さまには、より機能感、高品質感、先進性が感じられるデザインといたしました。
コンビニエンスストア向け商品としては、1都6県において新たに「New ヤクルト」の6本パックの導入や、量販店向け商品として「New ヤクルト カロリーハーフ」の10本パックの導入など、販売チャネルに対応した商品展開も推し進めています。

また、今年度より「ディズニー」とのコラボレーションを開始いたしました。第1弾は、1970年に世界に先駆けて「飲むヨーグルト」として発売した商品「ジョア」です。これまで「確かな健康感」、「おいしさ」、「楽しさ」という評判を頂いておりましたが、ディズニーパッケージによるデザインの持つ華やかさが新たな付加価値として加わり、ブランドの活性化が進みました。販売実績も好調です。11月からは、定番4品に「ディズニーエレガントデザイン プリンセス」、期間限定のジョア アップルには「ティンカー・ベル」パッケージでの展開を開始しています。更なるファンの獲得に力を入れてまいります。

そして、ディズニーとのコラボレーション第2弾として、ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー・グループが製作した映画「アントマン」の劇中で「ヤクルト」を登場させる、プロダクト・プレイスメントを行いました。映画の上映時期に合わせ、タイアップテレビCMも実施いたしました。このCMは日本をはじめ、世界33の国で飲まれている「ヤクルト」のグローバルブランドとしての価値を訴求することを目的に作成したものです。
このCMは日本のみならず、アメリカ、香港、オーストラリアでは7月に、10月には中国でも放映いたしました。これまでのヤクルトのCMとは異なる、世界中で愛されるプロバイオティクス商品としてのイメージを強化していきたいと考えています。

【医薬品事業】

上期の医薬品事業の売上高は、昨年度に比べ大きく伸張しました。
その背景としては、昨年4月の消費増税の実施に伴い、卸会社による駆け込み需要が3月に発生したことがあります。これにより、昨年上半期は、約1ヶ月分の売上高が減少しました。今期の販売実績は順調に推移しましたが、この影響により、前年対比は大きく伸びた形になっています。

さらに、エルプラットは、本年3月に進行・再発の胃がんに対する効能追加の承認を得たことも売上増加につながっています。従来の大腸がんを中心とした営業活動に加え、胃がん分野においても活動を広げた結果が、月々の成果に現れています。

一方、下半期の医薬品事業の業績予想については、エルプラットの後発品への切換えの影響を鑑み、きびしめに見ています。
国による後発品の使用促進という流れがありますが、私は、「メディカルオンコロジスト(腫瘍内科医)が少ない日本においては、抗がん剤の投与に伴う高度な情報提供もまた、評価されるべきもの」と考えております。エルプラットを用いた、適切で有効な治療が浸透していくように、がん領域に特化した当社MR社員による、抗がん剤の適正使用に関する情報提供活動を推し進めていきます。

そして一方では、がん領域に特化した強みを活かした、後発品の販売にも力をいれていきます。6月にはタキソイド系抗悪性腫瘍剤「ドキタキセル」とアロマターゼ阻害剤/閉経後乳癌治療剤「レトロゾール」の発売を開始いたしました。また、現在取り扱いを行っている多くの後発品も、それぞれの市場において、高いプレゼンスを得ています。今後も、アイテム数を増やし、後発品市場における更なるポジションアップを図っていく考えです。

【国際事業】

(中国)
中国は、2002年の進出以来、店頭チャネルを先行して事業展開を推し進め、市場における深耕と拡大を進めてきました。
中国経済の成長鈍化を心配する声も聞かれますが、当社の中国事業においては、これまで行ってきたお客さまづくりを、持続的に行っていくことで、更なる成長が期待できると見込んでおります。

中国市場は、総人口13億人という、巨大な市場です。2002年に進出してから13年目を迎え、ようやく6億人の人々にはヤクルトを買って頂ける環境を整えることができました。しかし、残る7億人の人々には、まだ届けることができておりません。市場の拡大を推し進め、少しでも早く、ヤクルトを買って頂ける環境づくりを整備していきたいと思います。

また、6億人の既存市場においても、1日あたりの販売数量は550万本を超えたものの、浸透率はまだ1%未満、つまり、毎日ヤクルトを飲んでくださっている人は100人のうち1人にも達していません。既存市場においても、お客さまづくりを着実に進めてまいります。

(インドネシア)
インドネシアは、国の景気が低迷しておりますが、当社事業においては、好調な販売実績が持続しています。
インドネシアにおけるヤクルト事業は、ヤクルトレディによる宅配事業が成長のドライバーです。これまでは1人当たりの販売数量の増加とヤクルトレディの数の増加による掛け算により実績を伸ばしてきましたが、1人のヤクルトレディが、一日に販売できる数量には限界があります。しかし、ヤクルトレディの数を増やしていくことは、まだまだ可能です。

インドネシアの総人口は約2億4千万人ですが、現在、当社の販売対象人口はそのうちの1億6千万人です。インドネシアのヤクルトレディ数は、この1年間に10%以上増加し、9月末には6,293名となりました。しかし、まだこの人数では全てのご家庭にお届けすることはできません。当面は1万人のヤクルトレディづくりを目指して体制の強化を推し進めると共に、相乗効果として店頭での販売数量も伸ばしながら、持続的な成長を目指していきたいと考えています。

(メキシコ)
メキシコは国民の平均年齢が27歳と若く、安価な労働力が魅力として、近年では自動車産業の集積などが進んでいます。
しかし、当社事業においては、治安の悪化がネックとなり、一部地方での新規市場づくりを、延期せざるを得ない状況にあります。

但し、メキシコでの当社事業は、長きに渡り安定経営を行ってきた結果、収益的に高い水準を持続している事業所です。当面は、既存市場を対象とした市場深耕を推し進めて行くと共に、販売基盤・業務体制の強化を図り、磐石な組織体制づくりを進めていきます。

(ブラジル)
ブラジルにおけるヤクルトの事業開始は1968年。
古くからヤクルトの製造販売を行ってきた事業所です。事業開始から47年の間には、さまざまなことがありました。なかでも、1998年に起こった通貨危機は、ブラジルヤクルトの経営に大きなダメージをもたらしました。しかし、サンパウロ州を中心に進めてきた市場再構築により、2004年以降の業績は回復基調となっています。

足元では、消費の減退により、若干苦戦を強いられておりますが、これまでに得てきた経験を生かすと共に、現在取り組んでいる市場再構築をサンパウロ州以外にも徐々に拡大することで、中長期的な事業成長を図っていきたいと考えております。

3.むすび

最後に、ヤクルトは本年創業80周年を迎えることができました。おかげさまで、独自の乳酸菌 シロタ株を用いたヤクルトをはじめ、当社の乳製品は、日本を含む世界33の国と地域で、毎日約3,500万本ご愛飲いただけるまでになりました。
これまで、さまざまなステークホルダーによって支えられてきましたヤクルト事業は、これからも持続的な成長と中長期的な企業価値創出に向けて取り組んでいきたいと考えております。

ご清聴ありがとうございました。

株式会社ヤクルト本社
代表取締役社長 COO
根岸 孝成

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