株式会社岡山和気ヤクルト工場は、2014年オープンの乳製品工場です。環境に配慮した取り組みをはじめとしたさまざまな活動をご紹介します。

貢献するSDGs

「安全・安心」で高品質な製品を製造するとともに、効率的な生産や環境配慮型設備により、CO2排出量や廃棄物排出量、水使用量の削減を実現しています。
また、工場周辺の清掃活動、適正な排水処理を通じて、生物多様性の保全に貢献しています。

基本情報

所在地
岡山県和気郡和気町田原下字高柳269
敷地面積
62,011.84㎡
従業員数
160名
生産開始時期
2014年11月
生産品目
Newヤクルト、ヤクルト400LT
供給エリア
中四国、近畿、中部、東日本(一部)

緑あふれる自然豊かな場所に位置する岡山和気ヤクルト工場は、乳製品の調合・充填・包装・出荷までを担う工場です。HACCP※1、ISO 9001※2、ISO 14001※3に基づき高いレベルで製品の品質と安全性を確保しています。
設計にあたっては、製品品質と作業効率の考慮はもちろんのこと、さまざまな環境配慮型設備を備えることでCO2の削減や、水使用量の削減を目指しました。
当工場の活動の軸は「心技体+道具」の充実です。「心」は代田イズムや企業理念、「技」は知識や技法、「体」は従業員の健康や労働安全、「道具」は設備やツールを表しています。「技」においては、ISO規格に基づいたPDCAをさまざまなレベルで進めています。また、ISO 14001を参考に、従業員一人ひとりが、業務における自分の環境面での役割を自覚できるよう環境教育を推進しています。「道具」においては、機械の生産効率を向上させることで品質の向上と省エネルギー化を推進しています。
工場を効率的に稼働させ、環境活動を推進するのは機械ではなく人です。「心技体」を充実させ、計画に基づいた教育だけでなく、日々の仕事の中で、先輩から後輩へどんなささいなことでも技術や経験を少しずつでも伝えていける風土を醸成し、工場全体のレベルアップを図っていきます。

※1 HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point):製造工程全体の衛生管理を徹底することで品質を保証するシステム
※2 ISO 9001:品質マネジメントシステムの国際規格
※3 ISO 14001:環境マネジメントシステムの国際規格

株式会社岡山和気ヤクルト工場 代表取締役社長

三好 弘祐

事務棟正面の壁面、駐車場の屋根、事務棟・生産棟の屋上に太陽光パネルを設置しています。晴れの日が多いという地域特性を活かして、効率の良い発電ができています。

さまざまな環境配慮型設備により、生産時のCO2排出量を削減しています。省エネタイプの成形機への切り替えを推進しているほか、冷却水製造工程では蓄熱システムを採用して、夜間電力を利用し電力のピークシフトに寄与しています。照明はほぼ全室でLEDを使用し、人の出入りが少ない箇所では人感センサーを設置して節電しています。

工場で発生する洗浄水などの排水は、高濃度嫌気性処理とヤクルトろ材※によって処理されています。河川に放流する水質は法規制で定める水質基準よりさらに厳しい自主基準を定め管理しています。また、排水処理場で回収した排水や、雨水の一部をろ過・貯留し、工場緑地の散水に利用することで水使用量そのものも削減しています。

※ ヤクルトろ材:ヤクルトの容器の底を抜いたもの。ヤクルトろ材に棲みつく微生物の力を利用して、排水を浄化することができる

ヤクルトろ材を活用した工場排水処理について詳しくはこちら

廃棄物は紙・アルミ・プラスチックなどに細かく分類され、リサイクルすることでゼロエミッションに向けた取り組みを推進しています。

毎年「グリーンウェイブ」に参加し、2017年・2018年にはソメイヨシノを植樹しました。

ヤクルト本社のCSR行動計画に基づき環境計画を策定し、CO2排出量、廃棄物排出量、水使用量の削減に努めています。
工場周囲をはじめ、近くを流れる吉井川周辺の清掃や、全社員に対して環境法令に関する教育、作業時の環境配慮の啓発をするほか、河川に有害物質が流出したケースを想定した訓練教育も年1回実施して、工場が地域に与える環境影響の意識づけを行っています。

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