「人と地球の共生社会」の実現を目指し、事業活動のあらゆる面で地球環境の保全に配慮した行動をすることで、地球「環境」の健康に貢献します。
取締役 常務執行役員 経営サポート本部長 今田 正男
ヤクルトは1935年の創業以来、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献することを目指して事業活動を続けてきました。今では世界40の国と地域で、乳製品を1日4,000万本(2020年度実績)ご愛飲いただけるまでになりました。グローバルに事業を展開する企業グループとして、世界の多くの人々の健康に寄与できていることを大変うれしく思います。
しかし、それと同時に、大きな影響を環境にも与えています。事業の発展にともない増加する地球環境への負荷を、いかに低減するか。当社はこれまでも、1997年に「ヤクルト環境基本方針」を制定し、環境行動計画を策定、実行しながら、環境に配慮した事業活動を推進してきました。
気候変動問題を筆頭に経済活動の活発化が地球環境に与える影響は、近年急速に深刻化しています。もはやその対策は待ったなしの状況にあり、世界中の国々や企業が取り組みを始めています。
このような中、当社はこのたび、人と地球の共生社会の実現に向けて「ヤクルトグループ 環境ビジョン」を策定しました。2050年のあるべき姿として「環境ビジョン2050」を定め、バリューチェーンにおける環境負荷ゼロ経営に向け、「温室効果ガス排出量ネットゼロ(スコープ1・2・3)」を目指します。
そして当ビジョンを実現するために、中期的マイルストーンの「環境目標2030」および、短期的マイルストーンの「環境アクション(2021-2024)」もあわせて策定しました。
これは、6つのマテリアリティのうち「気候変動」「プラスチック容器包装」「水」に関する目標であり、達成に向けて、他社との協働や行政との連携なども含め、あらゆる方策を模索していきます。
ヤクルトグループ一丸となって、人と地球の共生社会の実現を目指し、地球や社会の持続性を高める取り組みにチャレンジしていきます。