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ニュースリリース

ビフィズス菌およびビール酵母食物繊維を含有する食品の整腸作用について

2007.09.18研究開発
 キリンホールディングス株式会社(社長 加藤壹康)と株式会社ヤクルト本社(社長 堀 澄也)は、東京栄養食糧専門学校の山本初子教授と共同でビフィズス菌(B.ブレーベ・ヤクルト株※1)およびビール酵母食物繊維(BYC※2)を含有する食品の整腸作用についての研究内容を9月20日の日本栄養改善学会学術総会にて発表します。
 ヒト試験による研究により、ビフィズス菌およびビール酵母食物繊維を含有する食品を摂取することで、排便量の増加等の整腸作用が認められました。
※1 主に大腸で働き、腸内で糖分を分解して乳酸や酢酸をつくる。赤ちゃんのおなかにはビフィズス菌が多くいて有害菌の増殖を抑えているが、成人では加齢とともに減少する傾向がある。 
 ※2 ビール酵母細胞壁を原料とした食物繊維。他の食物繊維に比べてもその膨らむ力は大きく、水分を吸収して約10倍になる性質を持つ。お腹の中をやさしく動きながら善玉菌の栄養となりビフィズス菌をサポートする。

 
 ヤクルト本社が保有するビフィズス菌(B.ブレーベ・ヤクルト株)とキリンホールディングス社が保有するビール酵母食物繊維(BYC)は、それぞれ排便状況や便の性状、腸内環境などの改善作用がヒト試験で認められていますが、今回、両素材を含有した食品が整腸作用に及ぼす影響について検証しました。
 排便回数および腸内ビフィズス菌占有率が低い健常成人37名を対象に、ビフィズス菌およびビール酵母食物繊維を含有する試験食(対象食品)とプラセボ(試験素材を含まない比較食品)を摂取前期と休止期間をはさんでそれぞれ2週間連続摂取した、合計9週間のアンケート調査を実施し、排便状況、排便量、排便の容易さ、おならの頻度、腹部自覚症状を調査しました。同時に、両食品摂取期の1週目と2週目に糞便検査を行い、便の性状、腸内細菌バランス、便中有機酸量および便中腐敗産物に及ぼす影響を検証しました。

 最終調査対象者24名の解析結果によると、排便回数に有意な差は見られなかったものの、試験食摂取2週間目の排便量は摂取前2週間に比べて有意に増加しました。
 また、腸内ビフィズス菌占有率については、全対象者では試験食とプラセボでの差は認められなかったものの、腸内のビフィズス菌占有率が低い対象者12名では、試験食摂取前に比べ1週目で大きく占有率の上昇が確認されました。
 腸内環境への影響として、糞便中の腐敗性化合物であるフェノール量について検証した結果、摂取前に比べて試験食1週目・2週目で有意な低下が見られました。
 以上のことから、ビフィズス菌およびビール酵母食物繊維を含有する食品の摂取により、排便量の増加、ビフィズス菌占有率の低いヒトでのビフィズス菌占有率増加、および糞便内フェノール量減少効果が見られ、試験食での整腸作用が確認されました。

 キリングループとヤクルトグループは、2005年6月に事業提携契約を締結し、2006年10月には安全でおいしさと機能を兼ね備えた商品やサービスの提供を目指して、合弁会社キリン ヤクルト ネクストステージ社を設立しました。両グループは今後も「食と健康」領域における協力体制を強化していきます。
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