ヤクルトグループのマテリアリティ
マテリアリティ(重要課題)の特定
ヤクルトグループは、コーポレートスローガン「人も地球も健康に」のもと、2021年に、「サステナビリティを高めるためのマテリアリティ(重要課題)」を特定し、課題解決に向けて取り組んできました。同時に、事業の持続的な成長と、変化への柔軟な対応を実現するための道しるべとして、長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」を策定しています。
長期ビジョンの策定から4年が経過し、変化する社会環境や多様化する社会課題への対応が必要となる中で、2030年に向けて同ビジョンの実現をより確かなものにするため、約9か月かけてマテリアリティを見直しました。
見直しにあたっては外部専門家の協力も得ながらESRS Topics※1、SASBスタンダード※2、自社の経営戦略などに加え、社会課題や業界動向などの外部環境を踏まえて整理し、重要課題候補を選定しました。そして、当社グループの事業活動が社会や環境に与える影響を深く認識するとともに、持続可能な社会の実現に貢献することが、結果的に当社の財務的価値にも影響を及ぼすと考えています。こうした認識のもと、「ダブルマテリアリティ」の考え方に基づき「ヤクルトグループが環境・社会に与える影響(インパクトマテリアリティ)」と「環境や社会の変化がヤクルトグループに与える影響(財務マテリアリティ)」の2軸でマッピングし、各軸を「極めて重要」「とても重要」「重要」に区分してマトリクス分析を行いました。分析結果については、国内外の45人の社員、サステナビリティの専門家、機関投資家から、ヤクルトのビジネスモデルに沿った課題の検討や、各課題のインパクトおよび財務評価の妥当性についてフィードバックをいただきました。これらを反映したうえで、経営政策審議会、執行役員会、サステナビリティ諮問委員会、取締役会での議論を経て、ヤクルトグループにとって極めて重要な12のマテリアリティを特定しました。
特定した12のマテリアリティについては、検討中のものも含めてKPIを定め、戦略および計画を策定しながら、「Yakult Group Global Vision 2030」の達成と企業理念の実現を推進し、ヤクルトグループのみならず、地球や社会の持続可能性を高めていきます。また、社内外の環境変化やステークホルダーの声を踏まえ、マテリアリティの見直しを継続的に行っていきます。
- ※1 ESRS Topics: European Sustainability Reporting Standards Topics
欧州連合(EU)が定めた「欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)」における個別の開示テーマ - ※2 SASBスタンダード:Sustainability Accounting Standards Board(サステナビリティ会計基準審議会)が公表するESG情報開示の枠組みで、77の産業別にサステナビリティ関連の項目が定められている。
マテリアリティ特定プロセス
長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」(YGGV2030)
達成のための12のマテリアリティ
世界の一人でも多くの人々に健康をお届けする
一人ひとりに合わせた「新しい価値」をお客さまへ提供する
人と地球の共生社会を実現する
事業の成長を支える人的資本
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