人も地球も健康に Yakult

生物多様性の保全 マテリアリティ

貢献するSDGs

海の豊かさを守ろう 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう

ヤクルトのアプローチ

気候変動や水質汚染、森林破壊等の影響による生態系破壊の進行を防ぐため、気候変動の緩和や持続可能な水資源管理活動を行うとともに、地域と連携して森林保全活動を進める等、生物多様性の保全活動を推進します。

主な取り組み

  • 生産拠点近隣の保護地域および絶滅危惧種の生息状況の把握や生態系への影響評価
  • 地域の生態系に合わせた植樹活動
  • 国際的な認証制度等を活用した資源利用 など

事業活動と生物多様性の関係

ヤクルトグループは、環境基本方針の行動指針において「事業活動の全般において、環境のみならず生物多様性にも配慮した環境負荷の低減化を推進する」ことを明記しています。地球環境や生物多様性に配慮しなければ、企業活動そのものが成り立たず、お客さまの健康に役立つことができません。これまでの研究開発で培ってきた技術等も活用しながら、今後も生物多様性の保全に努めていきます。ヤクルトグループの原料調達から廃棄・リサイクルまでの事業活動の各ステップにおいて、「自然資本にどのように依存しているか」「自然に対してどのような影響を与えているか」を整理し、事業活動と生物多様性の関係を下記の図のように明確化しています。

事業活動と生物多様性の関係

Pick Up!

担当者に聞きました

世界のステークホルダーとともに、持続可能な「ヤクルトの森」をつくる(ヨーロッパヤクルト)

世界のステークホルダーとともに、持続可能な「ヤクルトの森」をつくる(ヨーロッパヤクルト)

ヨーロッパヤクルトは、2022年から森林を世界に広める国際的な植樹団体「ツリーダム」 との提携を開始しました。植樹した後も現地の農家が木々を育て、森林の維持・管理を続ける取り組みの意義と、今後の取り組みの拡大について担当者が説明します。

生物多様性の保護にとどまらない「ツリーダム」の植樹活動

ヨーロッパは世界的にみて環境意識の高い地域として知られています。EUを中心に環境に関わる法律や規制が整備され、さまざまな企業が先進的な環境対策に取り組んでいます。そうした中で、ヨーロッパヤクルトでは2022年から、森林を世界に広めるグローバルウェブプラットフォーム「ツリーダム」との提携を開始し、全社員で「ヤクルトの森」を運営しています。この取り組みは、森林再生に貢献すると同時に、途上国の人々に対する地域社会への社会的・経済的な効果も期待できます。

エクアドルのオレンジの収穫

エクアドルのオレンジの収穫

「ツリーダム」は、2010年にイタリアで設立された団体で、オンライン上で苗木を購入するとアフリカや中南米の農家が現地で木を植えて育てる仕組みを通じて、緑化を推進しています。これまでに約1万1,000社と提携し、15か国で22万人の農家が380万本を植樹した実績があります。世界中には多くの植林団体がありますが、「ツリーダム」は、ただ苗を植えるだけではなく、長期にわたって木の手入れを行い、森林の維持管理にも努めているのが特徴です。このため、苗1本当たりの植樹費用は他の団体よりも高くなりますが、生物多様性や気候変動といった環境課題への対応に加えて、農家に対する社会的・経済的な機会を提供できることも、他の団体とは違うと感じました。

エクアドルのオレンジの収穫

エクアドルのオレンジの収穫

アボカドの苗に水をやるタンザニアの農家

アボカドの苗に水をやるタンザニアの農家

オンラインで「ヤクルトの森」を見守る社員の反応

私たちは「ツリーダム」の取り組みを高く評価しつつも、提携先の団体として選定するまでには、各国の担当者たちと何度も話し合いを重ねました。このパートナーシップについて社内に伝え、計画を策定する過程で、活動の目的を徹底的に議論しました。そして、「ツリーダム」のビジョンはヤクルトの企業理念と環境ビジョンに合致しているという結論にたどり着き、まずは、できるところから始めようと、一歩を踏み出すことにしたのです。
提携開始を記念して、ヨーロッパヤクルトグループの全社員に植物とオンライン上のツリーダムコードを贈りました。オンライン上の「ツリーダム」のプラットフォームには「ヤクルトの森」のページが設置され、植樹された場所やその後の木の写真などの情報を閲覧することができます。ツリーダムコードを持つ全社員が、オンラインのヤクルトの森のコミュニティに参加し、自分の木の成長を追うことができるようになりました。社内でも好評で、「より良い未来の実現に向けて、実際に行動を起こしたことに満足している」など、「ツリーダム」との提携に共感する感想が数多く寄せられています。

社員に贈られた植物とツリーダムコード

社員に贈られた植物とツリーダムコード

「ヤクルトの森」のページ

「ヤクルトの森」のページ

幅広いステークホルダーに取り組みを広げたい

また、対外的な広報にも力を入れています。ヨーロッパヤクルト内の各言語でプレスリリースを作成し、各国のウェブサイトで発表しました。認知度向上のため、ニュースレターでの発信やSNSへの投稿を行ったほか、社外のステークホルダーにもツリーダムコードを贈り、ヤクルトの森に参加できる機会を提供しました。
さらに2022年9月には、オランダのアルメア市で開催された国際園芸博覧会(フロリアード2022)において、「ツリーダム」から講師を招いて、同市とCSRセミナーを共催しました。そこでは、社内外のステークホルダーに、より良い社会と環境のための提携活動の重要性を伝えました。
2023年6月現在、「ツリーダム」とのパートナーシップにより、7か国に6,747本の苗が植えられています。これにより1,880.4tのCO2を削減できる見込みです。

タンザニアのルアハ公園

タンザニアのルアハ公園

私たちヨーロッパヤクルトは、社員だけではなく、消費者やステークホルダーの皆さまにもコミュニティを広げて「ヤクルトの森」を一緒に運営していきたいです。

担当者のコメント

ヨーロッパヤクルト株式会社
コーポレートコミュニケーションオフィサー

丹羽美貴

※所属先、役職は取材当時

担当者のコメント

今後の目標はこの提携をヤクルトグループ内だけでなく、社外のステークホルダーを巻き込んで最大化することです。「ツリーダム」は、魅力的な写真・動画や独自のオンラインプラットフォームを提供しており、ストーリーを伝え、より多くの人々を巻き込むことができます。今後もこの提携を通じて、人と地球のために具体的な活動を支援することを目指します。

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