人も地球も健康に Yakult

地域社会との共生 マテリアリティ

貢献するSDGs

すべての人に健康と福祉を ジェンダー平等を実現しよう 働きがいも経済成長も 住み続けられるまちづくりを パートナーシップで目標を達成しよう

ヤクルトのアプローチ

地域社会との信頼関係の構築は、事業の成長の原動力になると考えます。独自の宅配スキーム等を活用し、地域への投資や地域に根ざした活動を推進することで、地域社会に貢献します。

主な取り組み

  • 地域社会の健康づくり
  • 地域の安全・安心への貢献
  • 工場祭の実施等による地域との交流 など

ヤクルトグループ社会貢献活動方針

ヤクルトグループ社会貢献活動方針

ヤクルトグループは、社会に寄与する「良き企業市民」として、地域社会と協調しながら積極的に社会貢献活動を推進していきます。

  • 1.人々の健康で楽しい生活づくりにお役立ちすることを使命とし、活動します。
  • 2.地域に根付いて活動するヤクルトグループの特長を活かして、社会課題の解決や文化・スポーツの振興に取り組みます。
  • 3.ステークホルダーとの対話を大切にし、協働・連携します。

策定 2018年3月20日

取り組み事例

地域社会の健康づくり

出前授業・健康教室

腸の大切さやプロバイオティクス、季節に合わせた健康情報、からだに良い生活習慣を分かりやすく説明する、地域の方々を対象とした「健康教室」や、小学校などに出向いて行う「出前授業」を世界中で実施しています。出前授業は、日本で約28万人、海外では約452万人、健康教室は、日本で約36万人、海外では約1,322万人が参加しています(2024年度)。

健康教室(フィリピン)

地域の「安全・安心」への貢献

高齢者の見守り

国内では、一人暮らしのお年寄りの安否を確認する「愛の訪問活動」、自治体や警察と連携して行う「地域の見守り・防犯協力活動」等、「安全・安心」な地域づくりに貢献する活動にも積極的に取り組んでいます。これらの活動を支えるのは地域の販売会社とヤクルトレディであり、地域の皆さまに貢献したいという想いから成り立っています。また、海外においても、高齢者の見守りをはじめとした、社会的に脆弱な立場にある人々に対しての支援活動などを行っています。

「益起楽享生活」で高齢者自宅を訪問

社会的弱者への支援

インドネシアヤクルトでは、2022年から孤児院で生活する子どもたちへの「ヤクルト」の寄付活動を行っています。2024年は1施設に計9,802本の「ヤクルト」を寄付しました。孤児院に「ヤクルト」を届ける際は、商品の紹介に加えて、歯みがきの仕方を伝えるなど健康や衛生に関する指導も行っています。
中国ヤクルトは、同国のメディアグループ「第一財経」が実施する山間部の貧困家庭の子どもたちに朝食を提供する公益活動「朝食1人前」(朝ごはん活動)に参加しています。この活動は、参加する企業が特定の日の朝食代を寄付するもので、中国ヤクルトは、2013年から12年連続で毎年5月29日の世界腸健康デーに1万元を協賛しています。2024年は、雲南省山間部の小学校4校の児童約1,500人を対象に、5月29日の朝食代の寄付と商品の提供を行いました。

Pick Up!

担当者に聞きました

地域とのさらなる「つながり」を築き、子どもをめぐる社会課題を解決する(群馬ヤクルト)

地域とのさらなる「つながり」を築き、子どもをめぐる社会課題を解決する(群馬ヤクルト)

群馬ヤクルトは「共助社会の担い手になる」というビジョンのもと、社会的な課題解決の取り組みのひとつとして、子どもの居場所づくりや子育て世代の不安解消に貢献するヤクルト子ども食堂「GENKI★食堂」を実施しています。
この「GENKI★食堂」の活動について、担当者が紹介します。

子どもたちに関わる地域の課題解決に向けて

群馬県でも、「孤食や個食で子どもたちへの影響が懸念される」「困ったときに頼れる場所がない」といった子どもたちに関わる地域課題がありました。群馬ヤクルトには県内各地にサービスセンターがあり、これをコミュニティの場として活用することで、地域社会とのつながりをより強化し、課題解決に貢献できるのではないかと考えました。また、当社サービスセンター内にあるキッズルームの管理栄養士や保育士は、「子どもの食育」「子育ての悩み」について発信することもできるため、健康社会の実現に寄与する活動として発展させることも可能です。こうした考えから、2021年10月にスタートしたのがヤクルト子ども食堂「GENKI★食堂」です。

「GENKI★食堂」は、近隣の親子連れを対象に、食事の提供や親子で楽しむイベントなどを実施する取り組みです。開催は毎月第4土曜日で、参加費は高校生以下の子どもは無料、大人は300円です。2022年度は、12回開催し、計360人(うち、子ども195人)が参加しました。食事の提供以外に「管理栄養士による食育教室」「健康管理士による健康教室」「防災の日にちなんだ消火訓練」「子育て支援員による保育サポート」のほか、7月の七夕、8月のスイカ割り、9月のおはぎつくりなど、季節にちなんだイベントも開催しています。

「GENKI★食堂」の実施風景

「GENKI★食堂」の実施風景

「GENKI★食堂」から地域のつながりが広がる

2021年10月にスタートした際は、「GENKI★食堂」の認知を広めて集客することに苦労しましたが、最近では参加者のリピート・クチコミにより毎回定員に達するなど、好評をいただいています。当初は使い捨て食器を使用していましたが、段階的に洗って再使用できる容器を取り入れ、子どもたちにSDGsを説明しながら使っています。

運営面では、土曜日開催のため、担当スタッフの振替休日の取得が課題となっていました。そこで2023年度から社内でプロジェクトチームを立ちあげ、スタッフを増員しました。さらに、社会福祉士を目指す地元大学生のボランティアも毎月交代で参加することになり、大学との新しいつながりもできました。

参加者からは、「家庭では好き嫌いをして食べない野菜を『GENKI★食堂』に参加すると食べるようになった」「毎日、フルタイムで働いているため、月に一度でもこのような場があるとうれしい」「保護者間で学校の情報共有が図れる」など、うれしい声をたくさんいただいています。
回覧板を使った開催の告知などで、ご協力いただいている自治会に会長からは「今は地域のつながりが希薄になっていて、こういった行事のやり手もいない。企業が率先してくれてありがたい」との感想が寄せられました。「GENKI★食堂」をきっかけに、自治会から健康教室開催の依頼を受けたり、自治会行事の景品用などに商品をご購入いただいたりするなど、地域との関係が深まったように感じています。

提供メニューの例
提供メニューの例

提供メニューの例

共助社会の担い手として地域社会とともに課題解決を目指す

「GENKI★食堂」の活動を通じて、前橋市で子ども食堂を運営している団体とのつながりもできました。貧困世帯を対象に食事支援などを積極的に行っている団体に、就業支援としてヤクルトのお仕事を紹介したこともあります。また、群馬県主導の「子ども食堂フェア」にも、実行委員として運営に携わりました。県の子育て支援課とも関係構築を図り、地域の課題解決に向けて、協力関係をつくりたいと考えています。

「GENKI★食堂」の取り組みを通じて、本業とは違う分野の人とのつながりが生まれ、地域からの支援が得られる一方、ヤクルトが地域にとって信頼のおける存在であることを伝えることができました。これからも、共助社会の担い手として、地域とのさらなる「つながり」を築き、必要とされる企業になることを目指します。

防災の日にちなんだ消火訓練

防災の日にちなんだ消火訓練

自治体と協働して開催したお餅つき大会

自治体と協働して開催したお餅つき大会

担当者のコメント

群馬ヤクルト販売株式会社
総務部 託児運営課 課長

小谷野 和子

※所属先、役職は取材当時

担当者のコメント

「GENKI★食堂」を実施して2年が経過しました。たくさんの方に継続的にご利用いただいていることから、子どもの居場所・子育て世代の不安解消につながっていると感じます。
また、今年度はプロジェクトチームを立ち上げ、会社全体で「GENKI★食堂」に関心を図り、運営を行っています。今後はこの活動を継続すること、そして他エリアでの実施拡大を図り、より多くの地域の方々との温かいつながりを築いていきたいと思います。

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