従事者の多様性の尊重
マテリアリティ
ヤクルトのアプローチ
グループで働く従事者の人種、性別、民族、宗教、性的指向を尊重し、多様な人材が創出する質の高いイノベーションやアイデアを活用して、変化が著しい外部環境や多様化するお客さまのニーズに対応します。
取り組み事例
- 無意識のバイアスを排除するための教育
- 多様な人材の活躍推進 など
ダイバーシティの基本的な考え方
現在の変化の著しい外部環境への対応に加えて、多様化する顧客ニーズを捉えてイノベーションを生み出すために、ダイバーシティ(多様性)推進は企業経営に欠くことのできないものと認識しています。当社においては、以前から多様な人材が活躍できる企業風土を目指しており、採用活動や社員の配属、その後の人事異動や社員教育すべてにおいて、一人ひとりが個性と能力を最大限発揮できるよう心がけています。
取り組み事例
アンコンシャス・バイアスを排除するための教育
ヤクルト本社では、新入社員の入社時や階層別教育において、日常的な思い込みからくる無意識の差別や偏見等に関する研修を実施しています。
また、ヤクルトグループの従業員のコンプライアンス意識向上を目的とする取り組みの一つである「コンプライアンス強調月間」では、ハラスメントの原因の一つである「アンコンシャス・バイアス」について学び、行動目標を宣言したうえで、1か月間集中的な実践活動を推進しました。
多様な人材の活躍推進
ヤクルトグループは、従業員の働き方、能力、価値観は多種多様であり、違いがあるからこそ組織として新たなイノベーションが起きるという考えのもと、従業員の個性をできる限り生かして、イキイキと働ける職場づくりに努めています。また、働きやすい職場環境の実現のための取り組みとして、健康経営の視点に立った社員の健康づくりを推進するほか、本社では全国事業所での社員面談等を実施しています。
女性の活躍推進
当社グループの根幹事業である宅配ビジネスそのものが多くの女性労働力に支えられていることから、女性の活躍は人材戦略上の重要課題と捉えています。「女性活躍推進法」の趣旨に沿った行動計画を策定して基本的な考え方としてまとめ、各種施策を実施しており、女性管理職は増加傾向にあります。
今後も、仕事と家庭の両立支援の充実を図り、女性管理職の増加を目指すとともに、キャリア研修等を推進します。
なお、人事考課においては、公平・公正な処遇・評価を行っており、性別による格差はありません。
基本的な考え方
- 1. 性別を問わず、能力・意欲・適性を踏まえた最適な人員配置の推進
- 2. キャリアを志向する女性が、仕事と家庭を両立できるための職場環境の充実
- 3. 明確な数値目標の設定および行動計画の策定
数値目標
- 1. 管理職の女性比率を2030年度までに、20%以上とする。
- 2. 男性の育児休業について、2030年度までに全対象者の取得ならびに平均取得期間を45日以上とする。
- 3. 女性のためのがん検診受診率を2030年度までに乳がん90%以上、子宮頸がん80%以上とする。
女性管理職比率の推移(日本:ヤクルト本社、海外:海外事業所)
| 年度 | 2020* | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本:女性管理職数 (人) | 57 | 60 | 53 | 80 | 104 |
| 日本:女性管理職比率(%) | 7.2 | 7.5 | 7.4 | 10.6 | 13.4 |
| 海外:女性管理職比率(%) | 27.1 | 28.4 | 39.3 | 32.2 | 32.2 |