地域に根差した健康の普及
マテリアリティ
ヤクルトのアプローチ
世界中のさまざまな健康課題の解決に貢献するために、販売市場の深耕と拡大を図ります。当社が提供する、各国の状況に応じた商品・サービスを誰もが利用できるようにすることで、より多くの人々に健康を届けます。
主な取り組み
- 進出国の拡大
- ECなどのチャネル拡充
- 国・地域に合わせた「商品」「サービス」の開発と提供 など
取り組み事例
国・地域に合わせた「商品」「サービス」の提供
近年、海外では、糖尿病などの生活習慣病や肥満の深刻化を背景に、国民の健康を守るには、基準値以上の糖類を含む食品に砂糖税として課税する国が増えています。メキシコでは基準値以上の糖類を含む食品に警告アイコンの表示を義務づけています。マレーシアおよびシンガポールでは糖類が「ヘルシアチョイス制度」で定める基準値以下の食品にシンボルマークの表示が許可され、その表示がないと学校等での販売や広告宣伝の規制を受けます。今後は、さらに商品開発およびパッケージへの表示が求められることが予想され、健康志向の高まりを受けて糖類の摂取を気にする消費者が増えていることへの対応として、ヤクルトグループでは各国・地域の食品に関する法規制や消費者ニーズに対応した低糖タイプ商品の開発・導入を行っています。
※低糖、カロリー低減タイプ商品 乳製品売上金額比率(2024年度)のグラフを掲載

プロバイオティクス製品を通じた栄養・健康課題への貢献
先進国においては超高齢社会への移行に伴い、健康寿命延長のための高齢者のフレイル※1予防や高齢に伴う小食化に対応した高栄養食の必要性が高まっています。一方、開発途上国においては、貧困による飢餓や栄養不良といった問題があります。
当社は、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献するために、製品(飲料・食品)を開発しています。腸の健康を整えることは、栄養の消化・吸収を助け、結果として栄養不良等の改善にもつながると考えています。
また、近年、腸内フローラがヒトの健康と密接な関係があることが分かってきており、「乳酸菌シロタ株」についても、ヒトの健康維持に関連していることが明らかになってきています。
当社が創業から続けている「乳酸菌 シロタ株」を使用したプロバイオティクス製品を世界の人々にお届けすることで、多くの人々の健康に寄与します。
さらに、「日本人の食事摂取基準」等からも顕在化しているミネラル、ビタミンの摂取不足に対しては、ターゲットとする性・年齢層に必要なミネラル、ビタミンを強化した栄養バランスに配慮した飲料・食品の開発も行っています。
※1 フレイル:加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下すること。
ECなどのチャネル拡充
電子商取引(EC)市場の拡大を背景に、2017年度から利便性向上を目的としたインターネット注文サービス「ヤクルト届けてネット」を導入し、2018年9月には全国に拡大展開しました。
クレジットカード決済や保冷受箱での商品の受け取りが選択できるこのサービスにより、消費者の多様なライフスタイルに対応したお届けが可能となりました。
新たな顧客層との接点を拡大するとともに、既存会員の深耕を図り、2025年3月時点の購入会員数は約21.6万人となっています。
※ 一部商品については供給不足のため、新規の受け付けを中止しています(2025年3月現在)
- 企業情報サイト
- / サステナビリティ
- / 社会
- /
- 地域に根差した健康の普及